「そんなの知るわけがないよねぇ?」と 共感を求めてくる相手とは、今すぐ絶縁する。
千田琢哉『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』セレクション
無教養な人の特徴に、自分の無知に正面から向き合えないことがある。
格上の相手から自分の無知を指摘されると、
さっそく陰で、自分同様に無知蒙昧な集団に集合をかける。
そして「そんなの知るわけがないよねぇ?」とヒソヒソ話に精を出す。
ひょっとして、あなたもそうしたメンバーの1人ではないだろうか。
これを読んでヒヤッとした人は、まだ見込みがある。
「そんなの知るわけがないよねぇ?」と共感を求めてくる相手とは、
今すぐ絶縁することだ。
「そんなの知るわけがないよねぇ?」とヒソヒソ話に精を出す仲間に入っていると、
あなたはどんどん向学心を奪われる上に、
偶然それを目にした一流の人々から「あの人は三流」と烙印を押されてしまう。
無知なところに勉強する気までなくなるから、ますます無知になる。
その上、一流の人々から嫌われると、二度とチャンスをもらえなくなる。
結果としてあなたの人生は、負のスパイラルに突入してしまうのだ。
このように世の中の仕組みというのは複雑に見えて、
実はとてもシンプルにできているのだ。
「そんなの知るわけがないよねぇ?」という状態を、
あなたの人生でできるだけ少なくしていく姿勢が教養を創るのだ。
そのためには、無知であることを正当化しようとする
負け犬軍団の中に自分の身を置くべきではない。
無知は恥ずかしいことであり、それを正当化するのはもっと恥ずかしいことだ。
知らないことを真摯に知ろうとする姿勢が、教養を身につけるスタートなのだ。
(※毎週月曜日、全8回掲載予定です。3回目の次回は12月26日掲載予定です。)
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
実力、チャンス、お金、品格…。あなたをランクアップさせる「人生の武器」のつかい方を20代のカリスマ・千田琢哉が教えます!
定価:1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 教養のある会社は、寿命が長い。
- 「面白くないから笑わない」は、 何の自慢にもならない。
- 地頭とは、学力のことである。
- コミュニケーションの基本は、 「対等ではない」と知ること。
- その人の決断の スピードと教養は比例する。
- 競争は避けられないが、 かわし方に知性が出る。
- 「知りません」が3度続くと、 そのご縁は流れる。
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