地頭とは、学力のことである。

千田琢哉『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2017.01.30
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地頭(じあたま)という言葉が浸透して、すでに久しい。
流行った当初は歴史上の荘園時代の守護・地頭の「じとう」と
よく誤解する人がいたし、
実は私も、そう呼んでいた時期があることをここで告白しておく。
ちなみに私がいたコンサル会社では、
地頭と似た造語として素頭(すあたま)というものがあったが、
結局これは流行らなかったので失敗に終わったようだ。
地頭とは学歴に関係なく、その人本来の生まれ持った頭の良さや、
論理的思考能力のことだと定義されている。
だが、これは嘘だと私は思っている。
特に「学歴に関係なく」の部分は低学歴層をおおいに勇気づけ、
「その人本来の生まれ持った頭の良さ」の部分は、
自分は勉強はやらなかったけれど、生まれつき頭は良いはずだと誰もに錯覚させた。
お察しの通り、地頭という言葉はそうやって大衆からお金を巻き上げるため、緻密に計算されて生まれた造語なのだ。
コンサル会社で活躍するためには、地頭の良さに相当する能力として、
人を説得するための論理的思考能力、顧問先で人を巻き込むコミュニケーション能力、
ついでにこちらが何か失敗をやらかした時、煙に巻く力が必須だ。
これらの能力はほぼ、そのコンサルの学力と比例していた。
その証拠に、トップ水準の地頭が求められる外資系コンサルティング会社で働く社員の学歴を調べてみればいい。
社員全員が、これでもかと言うほど、見事に高学歴のはずだ。
人は口で嘘はつけても、行動で嘘はつけないのである。
何のことはない、地頭とは学力のことなのだから、真面目に日々勉強するに限る。

(※毎週月曜日、全8回掲載予定です。7回目の次回は2月6日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

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