その人の決断の スピードと教養は比例する。

千田琢哉『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2017.01.16
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仕事では、決断の速い人と遅い人がいる。
特にリーダーにこれは顕著であり、決断のスピードこそがその価値だとよくわかる。では、その人の決断のスピードは何で決まるのか?
それは教養で決まるのだ。
教養のある人は決断が速く、教養のない人は決断が遅い。教養というのは頭の中で知識と知識が有機的に結びつくことであり、それが知恵となってあなたの決断を支えてくれるわけだ。
こればかりは、教養を身につけないことにはどうにもならない。たとえば様々な哲学書や小説を読んでおくことで、決断を迫られたその瞬間に頭の中の引き出しがサッと開き、ドンピシャの名言が飛び出して正しい道に導かれる。
あるいは様々な専門書のデータに目を通しておくことで、目の前の人間が話している内容の信憑性が瞬時にチェックでき、その相手と取引してもいいか否かが決断できる。
決断に必要なのは勇気だと思っている人が多いが、その勇気を支えてくれている根っこにあるのは、やはり教養だ。
本書を読んでいるほどの読者なら、これからどんどん教養を身につけていくだろう。だから、今から少しレベルの高い話をしよう。
教養というのは、まずは何か1つ、専門分野を持っておくことから始まる。
大学で専攻した分野でもいいし、現実逃避の手段として、ここ十何年の間に打ち込んできた趣味でもいい。
自分の専門分野を掘り下げていくうちに、他分野の勉強も必要だと気づかされる。他分野の勉強を付加していくうちに、勉強はすべてつながっていると気づくのが教養だ。

(※毎週月曜日、全8回掲載予定です。5回目の次回は1月23日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。

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