仲間を守ったり、部下の成長やチームワークを生み出したりするために、1分以内で怒ることは必要です。
1分以上怒るのは、ムダなエネルギーの消耗になります。
1つのことで、1分以上怒るタネは見つかりません。
部下に対して、時間を守らないことだけで1分以上は怒れません。
1分以上怒り続ける人は、怒った状態の収束ができなくなっているのです。
それで、ほかに怒るタネはないかと一生懸命探します。
怒るタネは、探すと見つかります。
1つは、「あの時もこうだった」という過去のアラ探しです。
過去の余罪が洗いざらい出てきても、それらは過去に怒られて終わっているのです。
もう1つの怒るタネは、「その態度はなんだ」と、相手のリアクションについて話を広げることです。
謝ると「謝ってすむと思っているのか」と言い、ニコニコ笑うと「何笑っているんだ」と、どちらでも怒ります。
怒られる側は、逃げようがありません。
1分以上は、ムリに怒っているのです。
これは、自分が怒っているのではありません。
「怒っているはずだ。何かタネを探せ」と、脳のストッパーが働かず、ムダに怒らされているのです。
怒られる側は、1分以上怒られると、何を怒られているのかわからなくなります。
話がどんどん変わるからです。
怒る時は、1つのネタで1分以内にすることです。
1分だけ怒ったら、ニッコリ切り上げるのです。
別のネタには移らないと決めておけばいいのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
怒らない人は、仕事でも、恋愛でも、人間関係でも、チャンスをつかむ。怒りをコントロールし、品格を高める61の方法を紹介。
定価:本体1300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 許してもらおうとするより、 工夫して前に進む。
- 怒っているのは、 困っているのだと自覚する。
- 自分を許せない人は、 相手も許せない。
- イラッとしたところに、ヒットのチャンスがある。
- 変えられないことを変えようとすると、怒りになる。
- 怒りは損だということを、知る。
- 怒ることは、悪くない。怒り続けることが、よくないだけだ。
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