※前回の続き。

りえ

そうですね。昔、一人さんに「本当にツイてる人は、どんな人ですか？」と聞いたら、「『成功した人』がツイてると大半の人は思いがちだけど、本当は『成功に向かって歩いている人』のことだよ」って教えてくれましたよね。

「そっか、『ツイてる』って言いながら毎日を楽しんでいる人が最強なんだ」って、２０代前半だった私はとても心強くなりました。

一人

世の中の多くの人は、その順番を勘違いしているんだよね。ツイてるから成功するんじゃなくて、「大丈夫、成功してる」って思う人にツキが回ってくる。

私にとって、「一人さんは大丈夫だよ」の言葉以上に心強い応援はないよ。だから、自分でも、「心配ないよ、大丈夫だよ」っていつも思ってる。人を応援するときも同じだね。

りえ

心配することが応援や協力だと思っている人もいるけど、違いますよね。心配の波動って、けっして人を元気にはしません。

私が一人さんの弟子になったばかりのとき、とてもうまくいっていたのに「一人さん、これで大丈夫でしょうか？　なにかほかにやったほうがいいですか？」って聞いたら、２回目に「そうやって心配しているほうがいいと思ってるの？」って言われて、ハッと気づかされました。

一人

それは、「すでに丸いものを丸くしようとする」状態だからね。丸いものをさらに丸くしようと削っていくと、いびつで小さくなっちゃう（笑）。

普通の人は、みんないい子で、そのままで大丈夫なんだよ。

それをさらにいい子にしようとしたり、心配したりするから壊しちゃう。「大丈夫だよ、ツイてるよ」。それだけでいいの。

りえ

いつも「ツイてる」って口にするのは、どんなさだめも受け入れているのと同時に、「神様と自分を信じます」って宣言ですよね。

神様もさぞかし、そういう子のことはかわいいだろうなと思います。

そして、一人さんは、宣言するだけではなく、たくさんの人に神様からかわいがられる方法を教えてくれるので、ますます特別なごひいきさんになっていくんでしょうね。

一人

それは、りえちゃんも同じだね。りえちゃんも、たくさんの人をカウンセリングしながら、講演をして、年に何冊も本を書いて、６００人以上のお弟子さんを育てているんだから。

自分のさだめを受け入れると、神様がちゃんと周りに愛を伝える場所を用意してくれるんだよ。

（※この連載は、毎週木曜日・全8回掲載予定です。次回は1月4日掲載予定です。）

 

斎藤 一人 (さいとう ひとり)