小学校高学年におすすめ ~兄を通して、人とのつながりを再発見する物語

『あの日、ともに見上げた空』

公開日 2026.01.06
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第33回小川未明文学賞大賞作品『あの日、ともに見上げた空』が発売。「ぜんぜんわかんない兄だけど、たぶん……きらいじゃない。」――どたばたな旅行計画をきっかけに、人とのつながりを再発見する成長物語。

あらすじ

 小学5年生のわたしには、兄・ほーちゃんがいます。
 ほーちゃんは突然叫んだり、駆けだしたり。
 わたしとは、全然ちがう人間なのです。
 でもそんなほーちゃんが、インフルエンザで修学旅行に行けなかったことから、子どもからおとな、さらに犬まで巻きこむ「やり直し修学旅行」がはじまり…?

 とつぜんわきあがった旅行計画をきっかけに、主人公はさまざまな人の考えや背景、思いに触れていきます。
 老若男女、さらに犬や猫たちもふくめ、みながお互いを認めあい、助けあいながら生きていく――そんな多様な存在が共に生きる世界をえがいた作品です。

 大賞受賞者は、SNSで人気連載を執筆し、すでにエッセイも刊行している黒田季菜子さん。今回の作品では、多様性や心身障害、生きる権利など重厚なテーマを扱いながら、ぐいぐいと引きこむ展開で、読者を一気に物語の世界に誘います。

 装画・挿し絵は、書籍や音楽ジャケットなど、幅広く活躍するトミイマサコさん。
 多彩な登場人物たちを生き生きと描きわけ、命の輝きを色鮮やかに表現しています。

受賞のことば 黒田季菜子氏

「この物語は、“色々な人たちが互いを認めて共存していく”という言葉が、未来を生きる子どもたちにとってさらに優しく、尊いものになることを願って書きました。
 ほーちゃん達が書籍となり、広い世界に旅に出ることになったことが、今、本当に嬉しいです」

著者情報

■作:黒田季菜子(くろだ きなこ)

 富山県出身。著作に三人の子ども、そして日々のことをつづったエッセイ『まいにちが嵐のような、でも、どうにかなる日々。』『今日は子育て三時間目』(ともにKADOKAWA)がある。

■絵:トミイマサコ

 埼玉県出身。東京都在住のイラストレーター。書籍の装画・挿し絵を中心に活動する。著書に画集『虹間色』(森雨漫)、『トミドロン』(パイ インターナショナル)などがある。

小川未明文学賞最終選考委員 児童文学作家・柏葉幸子氏の選評

「本作は、一番読後感がよかったです。旅に出るんだ、というわくわく感が伝わってきて、登場人物たちが個性的で魅力的でした」


【小川未明文学賞とは?】
『赤いろうそくと人魚』など多くの童話を創作し、日本児童文学の父とよばれた小川未明。小川未明文学賞は、未来に生きる子どもたちにとってふさわしい児童文学作品の誕生を願って、1991年に創設された、公募による文学賞です。(上越市・小川未明文学賞委員会共催)同賞HP

■最終選考委員(※五十音順、敬称略)
・今井恭子(児童文学作家)
・小川英晴(詩人)
・小埜裕二(上越教育大学教授)
・柏葉幸子(児童文学作家)
・矢崎節夫(童話作家・童謡詩人)
・Gakken児童書編集長


児童文学作家・村上雅郁氏による応援メッセージも!

 SNSで活躍されている黒田さんを、ずっと応援してきた村上雅郁さん。
 今回の大賞受賞および児童書作家デビューについて、心温まる応援メッセージをいただきました。

「我々は我々に近しい考え方や感じ方にしか共感できず、それゆえにだれもが意図せず差別をしてしまう。だからこそ、ほーちゃんの物語が、そして、黒田さんが、今の児童文学界には必要です」

ネットギャリーでも公開中! 

 本作は現在、ネットギャリーで公開中です。寄せられたレビューの一部をご紹介します。
 ※レビューから一部引用、抜粋

◎「とっても気持ちのいい作品でした。扱っているテーマはたいへん重いものです。それでも暗い気持ちにならずに一気読みできたのは、登場人物がみな魅力的だから」

◎「多様性という概念をまさに体感できる作品」

◎「世の中の在り方の、ひとつの理想形を見た思いです。誰もが誇りを持って暮らせる、そんな未来を後押しする作品ですね」

※レビュー投稿締切:2025年12月16日(火)まで

商品概要

■書名:『あの日、ともに見上げた空』
■作:黒田季菜子
■絵:トミイマサコ
■発売日:2025年11月20日
■発行:Gakken

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