AIのしくみや歴史、生成AI、社会的影響、倫理的問題―――これ1冊でAIがまるごとわかる!
AI時代到来の今、子どもたちに何を伝える?
私たちの日常生活から産業に至るまで幅広い分野で活用され、人間の知能と肩を並べるほどの能力を持ち始めているAI(人工知能)。「インターネットの発明を超える影響を社会に与えるかもしれない」という予測もあり、世界中の国や研究機関、企業が、AIの動向に注目しています。今はまさに、AI時代の始まりといえるでしょう。
近年は小中学校でもAIについて学ぶことが重要視されてきており、AIに関する単元が教科書にも登場しています。
技術・家庭科では、AIが日常生活や産業にどのように活用されているかを学び、社会科ではデジタル社会や技術革新におけるAIの影響について考えます。国語でも、一部の教科書にAIをテーマにした文章が掲載されており、未来の社会や技術について考える力を養います。その一方で、教育者自身にとってもAIは新しい技術であり、学びの現場では試行錯誤が続いています。
こうした背景の中、このたび、学校図書館や公共図書館向けに『AIの世界へようこそ』が発売されました。本書は、AIの基本的なしくみや社会への影響についてわかりやすく解説しています。子どもたちがAIを正しく理解するために最適な一冊です。
◆小中学校の教科書に登場する、AIにかかわる単元一覧
<小学6年生>
▼国語
・AIで言葉と向き合う(学校図書)
・「考える」とは(光村図書)
<中学校>
▼技術・家庭(技術分野)
・これからの情報の技術(東京書籍)
・情報の技術と私たちの未来(開隆堂)
・情報の技術の工夫と利用を考えよう(教育図書)
▼公民
・現代社会の特色と私たち(東京書籍)
・私たちが生きる現代社会(教育出版)
・現代社会の特色(帝国書院)
・私たちが生きる現代社会の特色(日本文教出版)
・私たちから見える現代の日本社会(育鵬社)
▼理科
・科学技術の発展(啓林館)
・これからの私たちのくらし(大日本図書)
・身のまわりの素材・技術(学校図書)
・発展を続ける科学技術(教育出版)
▼国語
・人工知能との未来、人間と人工知能と創造性(光村図書)
『AIの世界へようこそ』の特長
特長①:AIの基礎知識がまるごとわかる!
本書では、AIの歴史から最新のAI技術、そして社会への影響まで、幅広く紹介しています。この一冊を読むことで、AIに関する基本的な知識をしっかりと身につけることができます。また、AIが抱える倫理的な問題や未来の可能性についても触れており、子ども自身の考えを深めるきっかけとなる内容です。
特長②:イラストや図解が豊富でわかりやすい
専門用語をできるだけ避け、やさしい言葉で説明しており、たくさんのイラストや図解も添えています。子どもたちが視覚的に理解しやすい工夫が満載です。
特長③:AIを体験できるScratchゲームつき
本書には、プログラミング学習ツール「Scratch(スクラッチ)」を使ってAIを体験できるコーナーがついています。簡単なゲームを通じて、実際にAIがどのように動くかを体験することができます。理論だけでなく、実体験を通してAIのしくみを学ぶことで、子どもたちのAIへの興味がより深まることでしょう。
特長④:授業で使えるワークシートつき
AIを活用してよりよい未来をつくるには、話し合いなどを通して多角的な視点から考えることが大切です。本書の第5章には、実際にAIの活用方法を考えるワークを用意しています。また、ダウンロード特典として授業で使えるワークシートが3枚ついています。クラスでのディスカッションや、実践的な学びの活動をサポートします。
AI時代に考えたいテーマが詰まった一冊
『AIの世界へようこそ』は、AIの基本的な知識を身につけられるだけでなく、「AI時代における幸せとは何か?」や「私たちはどんな未来を目指すべきか?」といった、これからのAI時代に考えるべき重要なテーマを多角的に伝えています。そして、この本を読み終える頃には、読者自身こそが、未来を前向きに変える「チェンジメーカー」であることに気づかされるでしょう。著者のあたたかいメッセージが込められた一冊です。
著者の言葉
検索エンジンが登場した当初、多くの人々はインターネットで得られる情報を無条件に信じる傾向がありました。しかし、後になって、インターネット上の情報は必ずしも正確でないことや、情報の真偽を自分で確かめる必要があることが理解されるようになりました。このような情報リテラシー(情報を批判的に評価する能力)は、今では当たり前になっていますが、当時は多くの人にとって新しい考え方でした。
現在におけるAIも、それと同じことです。AIが提供してくれる情報や回答を無条件に信じるのではなく、その信頼性を評価する能力が重要になってくるでしょう。AIは強力なツールですが、AIが生成する情報や判断が常に正しいとは限りません。つまり、検索エンジンが登場した際に必要だった情報リテラシーと同様に、現在のAIに対しても新しいリテラシー「AIリテラシー」が必要になると考えられます。
AIは可能性に満ちた技術ですが、その力をよりよく活用できるか否かは、私たち次第です。
[著者紹介]
美馬のゆり
公立はこだて未来大学 教授
専門は学習科学、教育工学、情報工学。博士(学術)。
MITメディアラボおよびUC Berkeley人間互換人工知能センター客員研究員、日本科学未来館副館長、NHK経営委員などを歴任。代表著作に『理系女子的生き方のススメ』、『未来を創る「プロジェクト学習」のデザイン』、『学習設計マニュアル』、『AIの世界へようこそ』など。
商品の紹介
■書名:『AIの世界へようこそ』
■著:美馬のゆり(公立はこだて未来大学 教授)
■発行:Gakken
■発売日:2024年8月26日
■定価:5,280円(税込)
【電子版】
※本書は図書館向け商品につき、一般の書店ではあまり流通しておりません。お近くの図書館へのリクエストなどを通してご覧いただくか、取り扱いのあるネット書店でお買い求めください。
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