『ねずくんとパパのおるすばん』のワークショップとサイン会を開催!
刀根里衣展「きみのそばに」ワークショップ&サイン会
福井県ふるさと文学館にて原画展「きみのそばに」を開催中の刀根里衣先生、ワークショップとサイン会を開催しました。その模様をレポートします。原画展は9月16日まで開催中です。夏休みのおでかけにぜひ!
刀根里衣展「きみのそばに」にてワークショップとサイン会を開催!
日本人で初めてボローニャ国際イラストレーション賞を受賞した作家、刀根里衣先生のご出身・福井県で現在開催中の原画展「きみのそばに」(2024年9月16日まで)。連日多くのファンが訪れていますが、夏休みに入って間もない7月27日(土)に、刀根里衣先生を講師に招いたワークショップとサイン会のイベントが、2本立てで開催されました。今回はそのイベントの模様をご報告いたします。
【1】『ねずくんとパパのおるすばん』読み聞かせ
2024年7月27日(土)の午後2時より、県立図書館の多目的ホールにて、ワークショップを行いました。
まずは、この日のために特注で作成した大型絵本で、刀根先生ご自身による最新作『ねずくんとパパのおるすばん』(Gakken刊)の読み聞かせを行いました。絵が見やすいように、子どもたちは会場の前方、刀根先生の目の前のクッションシートに座って、『ねずくんとパパのおるすばん』のお話に真剣に耳を傾けていました。
材料の準備もあるため、限定20組だった今回のワークショップの枠は、予約開始後早々に埋まってしまったため、参加できた方はとてもラッキーでした。刀根先生も読者の皆さんに会えるのをとても楽しみにされていました。
【2】オリジナルトートバッグのワークショップ
絵本の世界に浸ったあとは、お待ちかねのオリジナルトートバッグ作りです。最新作『ねずくんとパパのおるすばん』(Gakken刊)のページの中から、「7段重ねアイスクリームを楽しむパパとねずくん」の仲良しツーショットを、特別に線画で描き下ろしていただき、作成したオリジナルトートバッグです。
特にワークショップで使用したトートバッグは、ここに彩色することを考え、どんな色を塗っても馴染む色として、主線をライトグレーにしました。ライトグレーのバッグは非売品で、イベント専用のスペシャルバージョンです。そんなレアもののバッグが配られ、ご家族ごとにテーブルに分かれ、作業開始!
参加者のテーブルには、あらかじめ、2本の絵筆(丸筆・平筆)やパレット(あらかじめ使いそうな6色の絵具がのっています)、布用マーカー数本、水の入ったコップや試し描き用の用紙が配られており、また周囲の別コーナーのテーブルには、パールやパステルカラーなどの、いろいろな色の布用絵具やマーカー各種、デコレーション用のボタン、パールなどのパーツ素材、布、レザー、フェルトなどが用意され、色つけ後に飾りつけもできると至れり尽くせり。
布用のボンドで貼ったり、高学年以上の子どもや大人なら針と糸でぬいつけることもでき、みんな思い思いの色を塗ったり、デコレーションして、オンリーワンのオリジナルバッグを完成させました!
制作中は、刀根先生が各テーブルを回り、会場の皆さんとの交流を楽しみました。
スタッフが「刀根先生にお手伝いしてほしい、あいている余白に○○を描いてほしい、など、リクエストがありましたら挙手を」と呼びかけたところ、どんどん手が挙がり、リクエストも続々!
40色の布用カラーペンのある作業テーブルに来た刀根先生に、「先生、私のバッグにサインして」や「先生、モカちゃん描いて」などといったお願いも飛び出し、展示会のポスターにもなっているモカ&ねずくんのコラボが完成!
また、「先生、ここに、パンダ描いて」「クワガタ描いて」「ねこちゃん描いて」などの子どもたちのリクエストにも気さくに応じていただきました。
最後に、完成したバッグを、テーブルごとに先生と皆さんに披露する時間を取りました。バッグを見せながら、刀根先生がひとこと感想を言ってくださり、作った子どもたちも親御さんたちも大喜び。お子さんが一生懸命作った個性的なバッグに対して、刀根先生に一つずつ丁寧に講評していただけたことは、きっと思い出に残る経験になったことでしょう。大切にしてくださいね。
刀根先生もワークショップ後に、こんな感想を寄せてくださいました。
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「日本での親子ワークショップの開催は初めてでした。読者の方と身近に触れ合う機会というのはあまりなかったので、とても貴重な機会となりました。子どもたちは読み聞かせにも、ワークショップにも目をキラキラさせて参加してくれて、とてもうれしかったですし、次回作への励みになります。ちなみにイタリアでのワークショップでは、折り紙をすることが多いです。日本では当たり前の折り紙ですが、イタリアではあまり馴染みがないので、みなさん喜ばれます。また、ぜひ、こういう読者の皆さんと身近に触れ合える機会を作れたら、と思います。」
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ねずくんのトートバッグは色違いの3色(ラベンダー、サックス、ライトブラウン)もあり、館内の売店「あすわの木」で原画展期間中のみ販売しています。今回ワークショップに参加できなかった方も、ぜひ手に入れてくださいね。また、絵本『ねずくんとパパのおるすばん』のなかからは、3種類のポストカードのほか、『モカ』シリーズや『ぴっぽのたび』など多くの刀根里衣作品のポストカードやグッズをも販売しています。来館記念にぜひお立ち寄りください。
【3】サイン会
ワークショップの後はサイン会です。ワークショップに参加できなかった方も、このサイン会は予約なしで参加OKだったため、数多くの方が参加され、長い列を作って参加してくださいました。
刀根先生はここでも絵本に応じてひとつひとつキャラクターやポーズを変えてイラストを描いて、サインに添えてくださいました。これにはファンも大喜び。
こちらも世界にたったひとつのオンリーワン絵本となりましたね♪
刀根里衣先生、ワークショップやサイン会に参加してくださったファンの皆さま、そして事前に入念にご準備いただいた主催者の福井県ふるさと文学館の皆さま、楽しく貴重な時間をありがとうございました。
刀根里衣展「きみのそばに」
刀根里衣展「きみのそばに」は、2024年9月16日(月・祝)まで福井県ふるさと文学館にてまだまだ開催中です!
2024年は、刀根里衣先生の日本デビュー10年の節目の年にあたります。そんな記念の年に、今回は出身地である福井県にて初の本格的な展覧会となりました。既刊の20冊の絵本の中から原画を選び、展示しています。資料点数はなんと約200点。絵本原画117点のほかに、スケッチ、原画パネル、写真パネル、愛用品なども展示しています。印刷ではとても表現しきれない、色鮮やかで繊細な筆致の原画を通して、幻想的な絵本の世界をお楽しみください。
弊社発行の最新刊『ねずくんとパパのおるすばん』の原画も8点展示しています。
絵本やグッズなども多数販売しています。ぜひお越しください。
【1】5つのイベントは引き続き開催中!
ワークショップは終了しましたが、展覧会期間中、常時開催のイベントは5つあります!
〈EVENT1〉コリスくんのかみひこうきをつくってみよう!
〈EVENT2〉モカとマローネのお手伝いをして、プレゼントをもらっちゃおう!
〈EVENT3〉おおきくなったら、なんになる? みなさんの夢を教えてください。
〈EVENT4〉みんなで大きなにじいろの絵を完成させよう!
〈EVENT5〉ねずくんのパパに、育児エピソードを教えてください。
すべて刀根先生の作品に関連したイベントです。どの絵本かわかるかな? 刀根先生のファンの皆さん、ぜひ、参加してくださいね。
そして…! 会場にはねずくんの顔はめパネルも!! ねずくんとパパになって記念撮影できますよ! 旅の思い出にぜひ!
【2】北陸新幹線 福井・敦賀開業記念の展覧会です!
福井県生まれの著者、刀根里衣先生のデビュー10周年と、北陸新幹線の福井・敦賀までの開業を記念して、この展覧会は企画されています。ぜひ北陸新幹線に乗って、福井県ふるさと文学館にお越しください。 新幹線も開通し、「福井県立恐竜博物館」へ行く乗り換え駅の福井駅では、「恐竜王国福井」をPRするために、駅前に吠えるティラノサウルスのロボットを設置、子どもたちが大喜びしていました。駅構内にもティラノサウルスの骨もあり、恐竜好きの子どもたちにはたまりません。
夏休みは恐竜博物館に行く際にはぜひ、足をのばして、刀根里衣先生の美しい原画も見に行ってくださいね。
展覧会概要
『刀根里衣展 「きみのそばに」』
■会期:2024年7月2日(火)~9月16日(月・祝)
■場所:福井県ふるさと文学館
■住所:〒918-8113 福井県福井市下馬町51-11 福井県立図書館内
■TEL:0776-33-8866 FAX:0776-33-8861
■開館時間:火曜〜金曜日 9:00~19:00/土日祝月・8月13日(火) 9:00~18:00
■休館日:7月8日(月)・7月16日(火)・7月18日(木)・8月26日(月)・8月29日(木)・9月2日(月)・9月9日(月)
■観覧:無料
<アクセス概要>
■フレンドリーバス(無料):
福井駅東口バスターミナルから福井駅と県立図書館の間を運行 約15分
■路線バス:
福井駅西口交通広場5番のりばから62系統一乗谷東郷行き
県立図書館停留所まで 約12分
■自家用車:
北陸自動車道 福井インターより約15分
国道8号線板垣交差点を東に折れ約900メートル
※駐車場は約400台(無料)
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[著者紹介 とねさとえ(刀根里衣)]
福井県生まれ。イタリアを拠点に活動する絵本作家。2012年から2年連続、ボローニャブックフェアで入選を果たす。2013年、日本人としては初めて国際イラストレーション賞を受賞。代表作は『ぴっぽのたび』『おもいで星がかがやくとき』『モカと幸せのコーヒー』(NHK出版)ほか。5歳の男の子と0歳の女の子の二児の母親。
[著者紹介 はっとりみどり]
フェルト&クレイ作家。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。
株式会社サンリオにて立体デザイナーとして勤務ののち、独立。
有限会社ポッシュベールを設立。
羊毛フェルトや粘土に息吹を吹き込む作品で、児童書、女性誌、教育誌を中心に活躍。作る喜び、物語の世界に遊ぶ楽しさを発信し続ける。
臨床美術士として、アートセラピー、障がい児造形教育にも携わる。
『さがそ!きせつのぎょうじ 12かげつ』『にゃんころ えんそく日和』(Gakken)ほか、著書多数。
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商品の紹介
■書名:『ねずくんとパパのおるすばん』
■作・絵:とねさとえ
■発行:Gakken
■発売日:2024年4月11日
■定価:1,760円 (税込)
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