子どもの心に寄り添う絵本作家・かさいまりが贈る、友だちづくり応援絵本。友だちとの帰り道って楽しい。でも、さくらちゃんの家は学校から歩いて1分。つまんない！さくらちゃんの心温まる物語。

▲入学・進級祝いにぴったりな絵本です

　小学生の悩みの第1位が「友だち関係」ということは、ご存知でしょうか。この絵本の主人公、さくらちゃんも、まだクラスに仲のいい友だちがいなくて寂しい思いをしています。早くみんなと仲よくなりたいのに、学校から家が近いせいで、友だちと一緒に帰ることができず……。そんなある日、隣の席になった転校生が一緒に帰ろうと誘ってくれます。どうする？　さくらちゃん！

　▲『さくらちゃんのかえりみち』発売！「いっしょに帰ろう」って言われたら、うれしいけどどうしよう……

　本書は、今年デビュー30周年を迎える絵本作家・かさいまりさんの最新刊。「どうやったら仲のいい友だちができるの？」「帰り道は誰と帰る？」など子どもたちの悩みを、ユーモアたっぷりに描きました。絵は、「雨ふる本屋」シリーズや『しんぱいなことがありすぎます！』など児童書の挿画で活躍する吉田尚令さんです。

【事前に読んだ方々の感想】

・今の自分と重なって、友だちと肩並べて帰るのが楽しいとすごく伝わってきました。（ひかるちゃん　小学1年女の子）

・この絵本を通して友だちの作り方だったり、友だちが子どもの小学校生活の心の支えになることがわかった気がします。（Sさん　小学1年女の子のママ）

・新1年生が1番気にするのは勿論、「友だちできるかな？」。特に様々なこども園などから入学してくる都市部の小学校では、入学して初めて一緒になる子が多いからなおさら。小学校低学年にはもってこいの内容だと感じました。（F.K.さん　小学校教諭）

・学校の近くに家があると、まさかこんなデメリットがあるなんて。たしかに登下校中のおしゃべりも、友だちとの大切な時間。ここに目をつけた作者さん、スゴイ!　１分でも一緒に帰ろうとしてくれた、あおいちゃんの気持ちが嬉しいです。（C.S.さん　小学校図書館司書）

・この絵本を通じて、友だちとの関係に戸惑っても、いろんな人がいること、受け入れてくれる人がいることを知ってほしい。子どもたちに読み聞かせしたい１冊でした。（YOKOさん　小学校図書館司書）

・小学生のあるあるが詰まっている絵本ですね。本当はダメなんだけど、たしかに帰り道って寄り道をしたいもの。さくらちゃんの心の揺れが表情によく表れていて、あおいちゃんとのひとときがどんなに楽しいかがよく伝わってきました。（Y.I.さん　図書館関係者）

・かさいまりさんのハートフルな世界は健在！　たかが１分、されど１分。きっと、さくらちゃんとあおいちゃんはこれをきっかけに、友情を深めていけると思います。（遠い日さん　絵本レビュアー）

・絵本作家・かさいまりさんの子どもの心情が緻密に表現された文と、吉田尚令さんの生き生きした可愛らしい絵がぴったり合って、読後はほんわかした心地よい気分になりました。（藤木優子さん　ラジオパーソナリティー）

・「小学校からの帰り道」という視点と、気持ちの揺れ動き、表情が見事にマッチしていて、何度も読み返してしまいました。（クレヨンハウス・東京　鏡鉄平さん）

【刊行に寄せて、かさいまりさんよりコメント】

「帰り道」でお話を作ろうと思ったとき、初めて「帰り道とはなんぞや？」と考えました。学校からだけじゃなくて、職場からの帰り道も含めて、私たちの帰り道には、うれしかったり、楽しかったりということばかりじゃなくて、悔しかったり、落ちこんだり、悲しかったり、いろんな気持ちがあります。そういういろいろな気持ちをリセットしたり、落ち着かせたりできる、そういうことができるのが「帰り道」だなと思いました。

　この絵本は、学校から家が近いせいで、その「帰り道」がないさくらちゃんの物語。でもさくらちゃんは、転校生のあおいちゃんのおかげで、楽しい「帰り道」を歩くことができました。この絵本を通して、子どもたちにとって「帰り道」はどんな道なのか、感じるきっかけになってほしいと思います。

『さくらちゃんのかえりみち』は、３月９日発売です。ちょっと人見知りな子や、なかよしの友だちがほしい子へ読んであげてほしい絵本です。入学・進級祝いにもお勧めです。

商品の紹介

■書名：『さくらちゃんのかえりみち』
■作：かさいまり
■絵：吉田尚令
■発行：Gakken
■発売日：2023年3月9日
■定価：1,650円（税込）

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