海水浴に出かける機会があるならば、前もって図鑑を使った自由研究のテーマを知っておけば一石二鳥。楽しみながらカンタンに自由研究ができてしまう。そんな楽しくて簡単にできるオススメテーマを『学研の図鑑LIVE 水の生き物』の編集担当者に語ってもらった。

お話をきいたのは…

学研の図鑑編集部の高田竜さん。小学生時代は、魚を中心に、水の生きものや昆虫の飼育・観察に熱中し、自宅はまるで水族館のようになっていたそう。学生時代は、津波が干がた生物に与えた影響について研究。入社後は図鑑編集部に配属。つくり出した本で、読者に新しい世界を伝えつづけるのが夢だという。

磯の「潮だまり」は自由研究のチャンス

潮だまり」とは、岩場(磯)にある大きな水たまりです。
 潮が引いたあとに、岩場のくぼみに残った海水が「潮だまり」になるんです。
 ちなみに、夏場は水温も高く、日中に大きく潮が引くことが多いので、「潮だまり」観察がもっともしやすい時期でもあります。

 潮だまりをのぞいてみると、そこにはいろんな生き物が生活していることに気づきます。水の中だけでなく、石をめくったり、岩と岩の隙間をのぞきこむと、そんなところにも小さな生き物たちが隠れています。見つけたら、バケツや飼育ケースなどに入れて写真を撮ったりスケッチをしたりして、潮だまりのどのような場所にいたか、メモをしていきましょう。

 家に帰ってきたら、図鑑で生き物の名前を調べてみましょう。潮だまりのどこにどんな生き物がいたのか、それを潮だまりの全体図を描いて書き入れていけば、”○○海岸の生き物たち”という自由研究ができてしまいます。
 写真やスケッチと一緒に名前、特徴、どのような場所にいたか、観察した時の様子などを一緒にまとめましょう。

 

 

浜辺で”ビーチコーミング”

 浜辺には貝殻をはじめ、ウニの殻やヒトデなど沖から流れてきたものがたくさん打ちあがっています。それらは海の様子を伝えてくれる宝物ばかり。それらを集める「ビーチコーミング」をしてみましょう。

 浜辺には貝殻をはじめ、ウニの殻やヒトデなど沖から流れてきたものがたくさん打ちあがっています。それらは海の様子を伝えてくれる宝物ばかり。
 その中から興味のあるものや「キレイだな」と思ったものを拾い集めるだけです。

 低学年なら、拾った貝殻を集めてフォトフレームを作ったり、小さな箱に飾りつけをしたりなど工作をすると、思い出にもなりますね。
 高学年なら、拾ってきた貝殻の名前や性質を調べて標本を作ってみましょう。見た目もきれいで、内容も深い自由研究ができあがります。

“水の生き物”では「カニ」がおもしろい!

 水の生き物では、ぜひ「カニ」に注目してほしいです。
 カニは淡水にすむもの、深海にすむものなどいろいろで、日本だけでも約1000種類います。図鑑では種類別に分類していますが、それを特徴や生息地などによって「分け方を変えて」整理しなおしてみるというのはどうでしょうか。
「生息地」で分類し、地図にカニの名前と特徴を書き込んでいく。これだけでも、もしかしたら意外な発見が見えてくるかもしれません。
 暮らしている水深で分けるというやり方もあります。陸や海の断面図を書いて、水深ごとにすんでいるカニを書き入れていって分類していく。書くのは模造紙などの大きな紙がよいですね。
 単純に大きさだけを比べてもおもしろいと思いますし、ハサミの形もすんでいるところや食べるものによってかなり違いがあるので、比べてみてください。

 ほかにも、おもしろい名前の生き物ばかり集めて「ヘンな名前の生き物図鑑」を作ってみたりしても楽しいですよ。

 

ARを使った生態観察

 魚以外の水の中に住む生き物をまとめた『学研の図鑑LIVE 水の生き物』は、日本の海や川、湖、沼などにすんでいるものを紹介しています。
 その中のいくつかはARアプリを使えば、スマホやタブレットで3DCGや動画が見られるようにもなっています。すると、「ヤドカリの引っ越し」や「巻貝が歩く様子」など、普段の生活ではなかなか見ることのできない場面が目の前にいるかのように見えるのです。

商品の紹介

■書名:『学研の図鑑LIVE(ライブ) 10 水の生き物』
■監修:武田正倫
■発行:学研プラス 
■発売日:2016年7月1
■価格:本体2,200円+税

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