《6》勉強法は、科学である。

千田琢哉『生き残るための、独学。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2018.07.23
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独学で効果を挙げるためにモノを言うのは、その勉強法である。

万人に共通の絶対的な勉強法はこの世に存在しないから、

独学で結果を出したければ、

あなた“ならでは”の勉強法を、

あなたが独自に研究しなければならない。

たとえば英語の勉強をしている人はとても多いが、生徒が100人いれば、

そこには1番から100番まで、見事に実力の序列が生まれるはずだ。

1番と100番の生徒が同じ勉強法であってはならないのはもちろんのこと、

1番と5番が同じ勉強法でもいけない。

人それぞれのレベルで使用する教材は異なるだろうし、

仮に同じ教材であっても、使い方が異なるはずだ。

今はネットで多様なレベルの講師が、様々な勉強法を公開してくれているし、

そこで流れる情報は日々驚くほど洗練され、進化し続けている。

率直に申し上げて、自分にピッタリの勉強法を本気で発掘したければ、

既成の通信講座より、ネット動画を検索し続けたほうが有効だ。

 

以上は英語の勉強に限らず、大学受験や、その他の資格試験にも当てはまる。

大学受験も資格試験も、すでに合格法は科学のごとく確立されており、

「合格するためには、この参考書とこの参考書を試験日までに習得すればいい」

というメニューが存在する。

中には市販の教材を購入し、ネット上でIDを打ち込めば専用サイトに繫がり、

情報を交換し合ったり、専属の講師が質問に答えてくれたりするものもある。

このように現在、

独学する者を応援してくれる環境は

猛スピードで整いつつある。

つまり、模範解答が存在する試験であれば、

市販の教材を組み合わせながら独学するだけで、確実に突破できるのだ。

あとは、あなたが自分に合った勉強法を選択するだけだ。

 

もし今、あなたが受験勉強をしようと考えた時に、

「○○大学」「勉強法」「参考書」といった言葉を打ち込んで検索すれば、

一瞬でそれらの情報が集まるはずだ。

合格したければ、まずはそれらの情報に目を通して十分に吟味し、

自分にピッタリの勉強法を発掘することである。

そうすれば自分の勉強法に自信が持てるから、

より吸収できるというわけだ。

ここだけの話、記憶力の良し悪しは、ほとんどの場合で合否に関係ない。

もしも記憶力が鈍いなら、

短時間で頻度高く、長期にわたって、

記憶学習を反復すればいいだけだ。

「最も結果を出せる勉強法」を見つけることも、

独学のこの上ない楽しみなのだ。

(※この連載は、毎週月曜日・全8回配信予定です。次回は、7月30日10:00配信予定です)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

生き残るための、独学。
20代から人生を逆転する49の学習改革

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