嫌いなことで成功すると、 寿命を縮める。

千田琢哉『大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!』セレクション

UPDATE 2020.07.30
公開日 2016.11.14

私はこれまでに3000人以上のエグゼクティブと対話してきたが、
その中には「こういう成功をしてはいけない」と思うような反面教師もいた。
どこを真似してはいけないのか。
それは嫌いなことで成功してしまうことだ。

嫌いなことで成功すると、どんなことが起こるのか?
率直に申し上げて、寿命が縮まるのだ。

たとえば世の中には、本当は大嫌いだが、両親の期待に応えるためだけに
超難関資格を目指し、猛勉強している人がたくさんいる。
仮に、持ち前の努力と忍耐力で、見事に超難関資格に合格したとしよう。
周囲から見れば、確かにその時点では幸せな姿に映るかもしれない。
ところが本人はこれから先ずっと、地獄の人生が続くのだ。
その超難関資格を取得するだけでも、大嫌いなことだらけだった。
だが、その資格でこれから生きるとなると、
さらに一生、大嫌いなことが待ち受けている人生になる。
超難関資格に限らず、会社経営でもこれは同じだ。
本当は生理的に合わないことなのに、お金のために仕方なくやってみたところ、
なぜか成功してしまったという経営者がいる。
だけど今さらやめられない、という人は意外に多いのだ。
そんなふうに、生理的に合わないことで成功してしまった経営者というのは、
決まって深刻な持病を患っていたものだ。
毎日仕事が嫌でたまらず、仕事が終わるや否や、アルコールを流し込まずに
いられない「アル中」も複数いた。
この人たちは会うたびに病状が悪化していき、
「肝炎→肝硬変→肝臓癌」という病状悪化のモデルコースを、
私は直々に教わった。
他には、長らく心の病を患っている人もいたし、
自ら命を絶ってしまった人もいた。
いずれも嫌いなことで成功した人たちばかりだった。
私はコンサル時代に様々な成功者たちと出逢って本当に幸運だった。
口にすると笑われるかもしれないが、

「仕事が嫌いだから会社を辞めます!」は、
本当は人間らしい、すこぶる正常な決断なのだ。

嫌いなことでうっかり成功してしまうくらいなら、好きなことで失敗することだ。
実は私も嫌いなことで成功しかけたことがあり、
心底ヒヤッとしてあわてて飛び出した。

(※毎週月曜日、全8回掲載予定です。次回は、11月21日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!
“直感”を信じて人生を好転させる52の方法

仕事、就活、恋愛、人間関係…20代のカリスマ・千田琢哉が説く、「好き嫌い」という直感を信じて人生を好転させるための極意。
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