相手に「ありがとう」を 強要する挨拶は、いやらしい。

千田琢哉『たった2分で、自分を変える本。』セレクション

UPDATE 2020.07.30
公開日 2016.05.30

 私自身の経験を踏まえ、やや高度な話をしたいと思う。
 自分より明らかに格上の相手に「ありがとう」を強要する挨拶は、せっかくの出逢いを台なしにするということだ。
 こちらからお願いして大企業の社長のインタビューをする際に、冒頭で

「おたくの商品を使っています」と
やってしまうのはいやらしい。

 きっと社長は、「ありがとうございます」と言って頭を下げてくれるだろう。
 だが、あなたが「ありがとう」を強要したことにより、対等な関係を築けなくなり、本音を打ち明けてくれることはないだろう。
 せっかくの大企業の社長との関係も、一度限りの仕事で終わってしまう。
 同様に「ごめんなさい」を強要するのもいやらしい。
 名刺交換した際に、偉い人に名前を復唱されたとしよう。
 もしも名前の読み方が間違っていた場合、「違います!」とふんぞり返っては大切な出逢いを逃してしまう。
 まず相手が復唱してくれたことに感謝して、その上で「よく間違えられるのですが……」とソフトに修正したほうがいい。
 出逢いを逃したくなかったら、「ありがとう」を強要しないことだ。
 出逢いを逃したくなかったら、「ごめんなさい」を強要しないことだ。
「ありがとう」を強要した相手を、人は嫌いになるからだ。
「ごめんなさい」を強要した相手を、人は憎むからだ。

「ありがとう」
「ごめんなさい」は、
自分から発信しよう。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

たった2分で、自分を変える本。(文庫版)
君の決意を支える63の言葉のサプリ

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