「単なる偶然」はなく、 起こること、すべてが必然

上地一美『幸せを一気に引き寄せる 直感のみがき方・使い方』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2016.05.24
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 魂のメッセージは、砂浜に寄せては返す、さざ波のようなもの。
 では、魂のメッセージをとらえる直感は、どこからやってくるのでしょう。
 第六感やインスピレーションというと、何か頭にひらめくようなイメージがありませんか? 「直感が働く」「直感が冴える」といういい方も、やはり頭と結びついている感じがしますね。
 では、魂はどこにあるのでしょう。魂とは、地球の核のようなもので、おへそのあたり、という感じがします。
 おへそのあたりから発せられる魂の磁力は、私たちに必要なエネルギーを自然界から引き寄せ、一定の周波数のメッセージを送ります。脳はそれを瞬時に直感として受け取る、といったらいいでしょうか。
 
「気になる夢を見た」「最近、どうもこの言葉が気になる」「なんかよくこの数字を見るな」――こうしたこともすべて、魂が送ったメッセージ。〝ここに気づいて〞というサインを、直感としてとらえたということです。
 これを「単なる偶然」ですましてしまうのは、せっかくの魂の声に、フタをするも同然です。
 魂には、自分の一生がすべて見えています。それだけでなく、人生に必要な出来事を、あらかじめシナリオに書き込んでいます。この世には「単なる偶然」などなく、すべては、魂が引き起こしている必然なのです。
 とはいえ、魂がメッセージを送ったときに直感が働かなかったら、もう取り返しがつかない、ということでもありません。
「あのときのあれは、こういうことだったんだ」というように、後から必然性に気づいたとしても、まったく遅くはないのです。それを機に、直感でメッセージを受け取れるようになっていけばいいのですから。
「そういえば、そんな予感がしていた」「あれは、この出来事の予兆だったのかもしれない」――こんなふうに感じた経験は、おそらく誰にでもあるでしょう。
 でも、その予感を生かせず、何か自分にとって悪いことが起こってしまったからといって、後悔する必要も、罪悪感をもつ必要もありません。
 気づいたときがベストタイミングであり、そのときが人生を好転させるチャンスなのです。
 
 誰もが、霊的な力をもって生まれてきています。この世に、スピリチュアルでない人なんていないと、私は思っています。
 ただ、直感は、あくまでも、魂からの大事なメッセージを受け取るためのチャンネルであって、直感そのものが、何か決定的な結果をもたらすわけではありません。
 前にもいったように、直感で受け取ったことの意味を、どうとらえ、生かすかは、自分次第。
 繰り返し押し寄せてくるものを「単なる偶然」と片付けず、丁寧に意識を向けることで、魂のメッセージを、もっと正確に受け取ることができるようになるでしょう。

直感は、いつやってくるのか

 人生は、迷いの連続。人生の道を決める大きな選択から、ちょっとした日用品を買う際の小さな選択まで、さまざまな選択肢のはざまで日々、心は揺れ動いているのではないでしょうか。
 そんなとき「どちらがいいですか?」と、直感に「お伺い」を立てることができたなら、もう迷うことはないのに……なんて思うかもしれませんが、それはちょっと違います。
 なぜなら、「AかBか」といった選択肢で迷っている時点で、もう直感は過ぎ去ってしまっているからです。
「これがいい」というのは、直感です。その直感が働いた後に、あれこれと考えが巡って生まれるのが、選択肢です。
 つまり、選択肢が生まれる前に、直感は、すでに答えをくれているのです。
 イメージしやすそうな例を挙げれば、レストランに行って、メニューを広げたとき。
「これ食べたいな」と思った後に、「でも栄養バランスが悪いな」「カロリーが高いかも」などと考えだしてしまい、結局決めるのに時間がかかってしまった、なんて経験はありませんか?
 直感が働いた後に思考が働くと選択肢が生まれる、というのは、こういう感じです。
 
 迷ったときに答えをくれるのが直感なのではなく、最初から、迷うまでもなく答えを出してくれているのが、直感です。魂のメッセージを、直感でしっかり受け止めていれば、そもそも迷いに心悩ませることもないでしょう。
 人は「あるもの」より「ないもの」のほうに、意識が向きがちではないでしょうか。
 考え、悩んだすえに一つのものを選んでも、「あっちのほうがよかったかも」と、ついつい考えてしまいます。
 どちらを選んでも必ずメリットとデメリットの両方があるので、これは、仕方ないことなのでしょう。
 ならば、選択肢が生まれる前に、直感がくれた答えに従う。いいかえれば、「瞬間的に心惹かれるもの」に従うこと。
 そうすれば、「あっちのほうがよかったな」といった、選択にともなう後悔の念からは、少なくとも自由でいられるはずです。「魂の声に従ったのだから、よかったんだ」と、信じることができるでしょう。

 

上地 一美 (うえち かずみ)

沖縄県宮古島市出身。霊能者。フジテレビ系「金曜日のキセキ」にレギュラー出演をし、未来が見える「未来鑑定士」として評判となり、1万通を超える相談内容が寄せられる。現在は沖縄県宮古島で個人鑑定を行なっているが、常に3ヶ月先まで予約が取れない状況。著書に『未来への階段』(主婦と生活社)、『直感をみがいて幸せになる』(学研プラス)がある。

*公式ホームページ*
http://jelly-beans.jp/

 

作品紹介

直感をみがいて自分らしく幸せに生きる幸せを一気に引き寄せる
直感のみがき方・使い方

直感力を高め、日々、生活の中で幸せに近づいていくための方法を「健康」「人間関係」「お金」などのテーマごとに具体的に紹介。
定価:本体1,300円+税/学研プラス

 

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