器を大きくするためには、 器の小ささを認めること。

千田琢哉『たった2分で、怒りを乗り越える本。』セレクション

UPDATE 2020.07.30
公開日 2015.12.07

ちょっとしたことでもすぐにカッと熱くなり、
「自分は何て器が小さいのだろう」と悩んでいる人がいる。
「どうすれば器を大きくできるのでしょうか」という質問も多く寄せられる。
器を大きくするためには、まず自分の器の小ささを認めることだ。
おちょこ一杯の器の大きさでもいいから、とにかく現状を受け容れることだ。
「今の自分はおちょこの器だな」というところから出発すればいい。
これができるだけで、間違いなくあなたは上位1割に入ることができる。
9割以上の人は、「私がおちょこなんて絶対にありえない!」と膨れてしまい、
聞く耳を持たないからだ。
だから結局、おちょこ未満の器の人生で幕を閉じることになる。

自分をおちょこだと認めた人は、
しばらくするとコップくらいの大きさになり、
次第にバケツや風呂桶へと、器が大きく成長していくものだ。

「そうは言っても現状を受容するのは難しい」という声が聞こえてきそうだ。
大丈夫だ。
「現状を受容するのが難しい」と葛藤し始めたということは、
現状を受容している証拠なのだ。

現状を受容できていない人は、
「現状を受容するのが難しい」とは悩まない。

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

たった2分で、怒りを乗り越える本。

怒りは人間に必要な感情であり、怒っても恥じる必要などはない。怒りと上手に付き合い、ともに乗り越えていく方法を教えよう。
定価:本体1,200円+税/学研プラス

バックナンバー

関連コンテンツ

あわせて読みたい