創意工夫とは 新しい今を創造していくこと

辻秀一『自分を敬え。超訳・自助論』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.03.26
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 スマイルズは『自助論』で、創意工夫の大切さについて力説しています。発明家や芸術家たちの成功事例をもとに、創意工夫の情熱が、国さえも動かすきっかけになり得るのだとわたしたちを勇気づけます。

 人生には創意工夫が大事です。社会は常に新しい世界へと変化していきます。二度と同じ瞬間、同じ状況はありません。過去となっていく今を見つめ、新しい今を想像していく工夫が重要です。
 過去の成功は、過去のものです。過去の失敗も、過去のものです。それらは参考にはなりますが、頼りにはなりません。なぜなら、今はもはや過去ではないからです。
 今、新しい何かを考える習慣を持ってください。「何か工夫できることはないか」と常に考えていくことです。
 創意工夫は、人が生きる限り求められ続けます。今この瞬間も、与えられたことだけを遂行するのではなく、どのように何を行えばいいのかを考え続け、遂行していく。それこそが人生そのものだと言えるのです。

 変革の時代といわれる今、過去にしがみつく自分を創意の心で開放していきましょう。

『自助論』とは?

1858 年に刊行されたサミュエル・スマイルズの代表的著作。
原題は「Self Help」。政治家、実業家、科学者、芸術家など300人を超える成功者の逸話や発言を題材に、苦難に立ち向かい、自らの手で道を切り開くことの大切さを説く。日本では一般に『自助論』として知られる。刊行後、世界各国で翻訳されベストセラーとなる。日本では、福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並び明治期の青年層に愛読され、近代日本の形成に大きな影響を与えた。

辻 秀一 (つじ しゅういち)

スポーツドクター。株式会社エミネクロス代表。慶應義塾大学病院内科、同スポーツ医学研究センターを経て独立、現在に至る。応用スポーツ心理学とフロー理論を基にしたメンタル・トレーニングによるパフォーマンス向上が専門。セミナー・講演活動は年間200回以上。年に数回の「人間力ワークショップ」は、経営者、アスリート、音楽家、主婦、OL、教員など、日本はもとより海外からの参加者もいるほど人気を博している。 著書に35万部突破のベストセラー『スラムダンク勝利学』(集英社インターナショナル)、『禅脳思考』(フォレスト出版)、『自分を「ごきげん」にする方法』(サンマーク出版)ほか多数。

作品紹介

自分を敬え。超訳・自助論
内向型の人が自分らしく生きるための本

刊行から150余年。起業家、芸術家、アスリート…全世界の挑戦者たちを刺激し続ける不朽の名作「自助論」の精神をここに凝縮!
定価:本体1,400円+税/学研プラス

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