第13回 くわばたりえ

私の1冊 インタビュー くわばたりえ

更新日 2020.07.16
公開日 2014.12.24
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子どもであっても一人の人間であること。忘れていたことに気づかせてくれた1冊

 自分と同じ子育てをする全てのママに読んでいほしいのが、井桁容子(いげた ようこ)さんの著作『ありのままの子育て やわらか母さんでいるために』です。

ありのまま子育て – やわらか母さんでいるために
井桁容子・著
定価:本体1,200円+税/赤ちゃんとママ社

 この本の著者・井桁先生は、NHKの番組『すくすく子育て』でもお世話になっている方で、東京家政大学のナースリールームの主任保育士であり、二児の母でもあります。読んだのは今年の初め。いま私には4歳と1歳の息子がいて、まさに子育ての真っ最中。井桁先生も「子育ては修行」って言ってはるんですが、本当に子どもを育てるのって難しくて悩むことがたくさんあるんです。

 井桁先生が書いていることは「そんなこと実際にできひん!」って思うことばっかりなんですよ。でもね、実践したらほんまに先生の言う通りになるの。例えば、スーパーに行って子どもが帰るのを嫌がる時。私はいつも「ほなずっとそこにおり。お母さん帰るで!」って言ってたんです。よく見る光景でしょう? でも先生に言わせるとこれはダメ。なんでかというと、「先に帰る」と言いつつ子どもを連れに戻るじゃないですか。そうすると、“ママは嘘をつく人なんだ”と子どもに植え付けることになるんです。もし「帰る」と言ったなら、本当に子どもを置いて家まで帰らなあかん。子ども相手であっても、絶対に嘘をついてはいけないんです。じゃあどうしたらいいのかと言うと、もし子どもが何か欲しいものがあって動かないのだとしたら「今日は買えないけど、明日買う」と約束して、次の日絶対に買っておく。すると子どもは“ママは言ったことを守る人だ”と認識する。私はこれを実践していたら、子どもが欲しいものをレジに持ってきた時に「だめ」と言っても「わかった」と言って棚に戻してくるようになったんです!

  子どもだとしても一人の人としてきちんと向き合って、信頼関係を結ばないといけないということ。つい面倒臭いからって適当な言葉でごまかしてしまうけど、子どもは全部わかってるんですよね。私はこの本を読んで、「子どもだって人間なんだ」ということを忘れてた自分に気づいたし、そしたら子育てがもっと楽しくなりました。

 

くわばたりえ

1976年3月24日生まれ。大阪府出身。お笑いコンビ「クワバタオハラ」のボケ担当。2009年4月に結婚、翌2010年に長男、2013年に次男を出産し。自身の子育てにまつわる日常を書くオフシャルブログ「くわばたりえのやせる思い」が全国のママから多くの共感を集め、NHK Eテレ「すくすく子育て」や育児関連のイベントへの出演、育児について率直に語り合う「メガネのママ友会」を定期的に開催し、ママたちとの交流を続けている。著作に「くわばたりえの子育てバタバタやんっ!」(日本文芸社)などがある。

■「くわばたりえのやせる思い」

http://ameblo.jp/kuwabata0324/

 

 

あなたが生まれてから
くわばた りえ・著
定価:本体1,200円+税/マイナビブックス

「子育ての本当の悩みって他人にはなかなか言えないけど、ブログを通して実はみんな同じ悩みを持ってるんやって気づいたんです。それを多くのママに伝えたくてこの本を書きました。書き下ろしの絵本パートに家族それぞれ視点からの気持ちを書いたんですけど、特に“お兄ちゃんの気持ち”は、2人目ができてから上の子へのイライラが我慢できなくて自己嫌悪に陥ってるママに、2人目が出来て寂しい思いをしてる子どもの気持ちが少しでも伝わればいいなと思って。上の子からしてみたら、2人目ができるって不倫相手を連れてこられるようなもんですからね。“パパの気持ち“は、パパもこの本を手にとってくれたらと書いたけど、逆にママがすごく共感したって声が多くて、そっちかい!って(笑)。育児マニュアルとか見てると、よその子より歩き始めとか喋り始めが遅いことがついつい不安になる。でも子どもを心配するんじゃなくて、信頼すること。これめっちゃ難しいねんけど、焦らず楽しむことが大事やってことが伝わればうれしいです」

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