たとえば、誰かに「フットサルを始めた」と言われた時に「フットサルと言えば、僕もマネごとでやったことがあります。意外に○○ですね」と返すのが、「しりとり構文」です。
「○○と言えば、私も○○したことがあります。意外に○○ですね」で話すのです。
この構文の注意点は、ここでとめておくことです。
ここから長くなると、相手の話をとってしまうからです。
相手の話を受けて、「私も」と自分の体験を語ります。
まったく違う話を出すわけではありません。
相手の一番話したい言葉を拾って、「自分も○○したことがある」と言って興味を示します。
「意外に○○ですね」のところは、ポジティブなワードにします。
ここで、ポジティブなワードを出すのが苦手な人が多いのです。
結局、会話はポジティブなやりとりがどれだけできるかです。
否定的なやりとりは簡単ですが、話していてテンションが下がっていきます。
それをやっている相手も、否定することになるのです。
面白いのは、「○○と言えば、私も○○したことがあります。意外に○○ですね」という構文を使うと、本当に意外なことが出てくるのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
好調の「うまくいくシリーズ」第6弾。「会話力のない人」は、モテないし、成功しない。話方を変えると、生き方が変わり、仕事も、恋愛も、人間関係もうまくいく。会話力をつけることでチャンスをつかむ、55の方法を紹介する。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 赤ちゃんは、自分の主張をする。 子どもは、自分の説明をする。 大人は、相手の利益を話す。
- 会話は、毒にも薬にもなる。
- 質問会話より、想像会話をする。
- 間接表現に、気づく。
- 「大ほめ」より、 「チョイほめ」が喜ばれる。
- 挨拶は、 すれ違いざまでもする。
- 自分からするのが、挨拶だ。 先にされて返すのは、挨拶ではなく、返事だ。
- 「今日も、きれいだね」より、 「今日は、きれいだね」と言う人がモテる。