【11月26日(火)発売】小学校高学年におすすめ ~心も体も元気へと導く家族の物語~
あらすじ
小学6年生の青葉の家は、星乃森商店街にある如月鍼灸治療院を営んでいます。鍼灸師の父と、弟の黄介と碧との4人暮らしです。青葉は事故で亡くなった母親の連れ子なため、自分だけが天然パーマなことや父親と血の繋がりがないことを気にしていました。
5月のある日、同級生と廊下でぶつかり腰を痛めた青葉は、学校から帰った後、父に治療をしてもらいます。そのとき、父から「心身一如(心と体は繋がっている)」という言葉を教えてもらい――。
同級生との交流や、弟に頼まれたUFO探しやネコ探し、そして父から教わるツボや効能を通して、青葉は自分の過去や未来、さらに家族の繋がりを見つめなおし、成長していきます。
文章は、本作で児童書デビューを飾られた古都こいとさん。今作では軽やかな文体と、人の持つ繊細な優しさを巧みに表現し、読み手を物語の世界にひきこみます。また、古都さんは鍼灸師として活躍しており、章末のコラムではお話に出てくるツボを紹介。ツボを押しながら読むことで、物語をさらに味わいぶかく感じられます。
装画、挿絵は、多くの児童書を手掛ける人気イラストレーターの酒井 以さん。如月さんちの日々の暮らしが、温かく描かれています。
著者情報
作:古都こいと
東京都出身。第4回ポプラ社小説新人賞にて最終候補に。『絵本処方院ウサミの謎カルテ』(ポプラ社)でデビュー。本作品で第32回小川未明文学賞大賞を受賞。
……………………………………………
絵:酒井 以
イラストレーター。作品に『かみさまにあいたい』(ポプラ社)、『ドロップイン!』(金の星社)、『誰も知らない のら猫クロの小さな一生』(Gakken)など。
小川未明文学賞最終選考委員 小説家 中島京子氏の選評
「とても読み心地のいい作品で、続編も期待できそうだし、構成もみごとでした。あたたかくユーモアに満ちた筆の中に、家族の在り方や少年たちの成長を自然に織りこんでいて、心に残りました」
《小川未明文学賞とは…》
『赤いろうそくと人魚』などの名作を生んだ、新潟県上越市生まれの作家・小川未明。子どもや、弱い立場にある人に希望を届けるために1,200編以上の童話を書いた小川未明の精神を受け継ぎ、1991年に創設された文学賞です。
▼上越市・小川未明文学賞委員会主催 小川未明文学賞最終選考委員(第32回開催時)
今井恭子(児童文学作家)
小川英晴(詩人)
小埜裕二(上越教育大学教授)
柏葉幸子(児童文学作家)
中島京子(小説家)
宮川健郎(児童文学評論家)
Gakken児童書編集長
※五十音順、敬称略
商品の紹介
■書名:『きさらぎさんちは今日もお天気』
■作:古都こいと
■絵:酒井 以
■発行:Gakken
■発売日:2024年11月26日
■定価:1,650円(税込)
【電子版】
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