大学入試において、近年の推薦入試枠の拡大とともに存在感を増している、入試小論文。最新の小論文入試を分析し、小論文対策講演会で毎年全国を飛び回る、大堀精一氏監修によるマンガ参考書が登場。
もくじ
近年、重要度が増している「入試小論文」。答えのない時代だからこそ、「意見」をもつために知識が必要とされる
近年の大学入試においては、私立大のみならず、国公立大でも学校推薦型・総合型と言われる「特別推薦」の枠が広がっている。それらの入試で多くの大学が課しているのが、「小論文」だ。もちろん、一般入試でも少なくない大学が小論文を課しており、小論文はいまや、大学入試で最も重視される科目のひとつとなりつつある。
その一方で、小論文を苦手とする高校生は非常に多い。
その理由のひとつに、小論文が、「社会問題」を中心に出題されるという点にある。個人の経験や気持ちを書く「作文」や「感想文」とは違い、現在、社会で起きている様々な問題に関する知識や情報がなければ、充実した内容の答案は書けない。つまり、「知らないと書けない」のである。
本書『マンガでわかる!小論文 頻出テーマ編』は、そのような状況下で、小論文に苦手意識を持っている高校生のために作られた、小論文対策の入門書だ。本書では、さまざまな社会問題についての基礎知識を学び、答案のネタとして活かせるような、いろいろな観点や意見を学べるマンガになっている。文章だけで読んでもなかなか頭に入りづらい小難しい内容でも、マンガなら抵抗感なく読めるのが最大のメリットだ。
また、ほかの教科の勉強も同時並行で進めなければならない、時間のない受験生にも、マンガなら短時間で一気に学べるので、おすすめしたい。
格差社会、AI、SNS、コロナなど…時代を映し出すテーマが満載。考えるべき身近なテーマも多く、大人が読んでも面白い!
「格差社会が進むと、何が起こるのか?」「なぜ未婚率が増加しているのか?」「AIによって雇用が奪われるのか?」「SNSは社会にどんな影響をもたらしたのか?」「高齢者の免許は返納すべき?」など……基礎的な背景知識を紹介しつつ、ニュースになっているような事例や意見例を交え、さまざまな議論がマンガのなかで展開される。受験生はもちろん、大人が読んでも面白い話題が多く、入試に限らず、現代を生きていくための教養としておさえておきたい視点ばかりだ。
なお、「マンガでわかる!小論文」シリーズは、「頻出テーマ編」に続いて、「書き方のルール編」についても2023年発刊予定で製作が進められている。今後も小論文市場は熱くなっていきそうだ。
マンガの各章末にあるキーワードページで、合格をサポート!
各テーマの章末には、マンガに登場した重要なキーワードを改めて復習できるページつき。自分が答案を書く際の参考にもなる。ぜひ活用して、合格までの道のりに役立ててほしい。
商品の紹介
■書名:『マンガでわかる!小論文 頻出テーマ編』
■監修:大堀精一
■マンガ:おおつきべるの
■発行:学研プラス
■発売日:2022年9月1日
■定価:1,430円(税込)
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