ゴールデンウィークにはキャンプへ行こう! 家族でチャレンジしたい体験学習

就学前の学び・小学生の学び・子育て

公開日 2018.04.25
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 さまざまな遊びや体験、経験を通して、子ども達はいろんな学びを得ていくものです。家族みんながそろうせっかくのゴールデンウィークには、普段の生活ではできないことを、家族や友達と一緒にのびのびと思いきりやってみてはいかがでしょうか。今回は、家族でチャレンジしたいキャンプについてご紹介します。

キャンプは楽しい体験学習!

 これまでにアウトドアの経験がなくとも、子どもが生まれたことをきっかけにキャンプへの興味を持つご家庭は多いと思います。かくいう私も、その中の一人です。「屋内での遊びだけでは得られない、キラキラと輝く経験を子ども達にしてもらいたい。」そう考えたのがきっかけでした。

 キャンプは実体験から多くのものを学ぶ体験学習の一つとして注目されています。学校で行われる林間学校と同じ考え方ですね。普段の生活ではなかなか学べない知識や経験を、自然観察や遊びから得ることができます。ではどのようなことが学べるのでしょうか。

1.命の大切さを学ぶ

 キャンプをしていると、蜘蛛がほかの虫をとらえる姿を見ることもあります。夜にはセミの羽化や、蝶の羽化を目にすることもあるでしょう。昼食のために川で魚を釣ったり、自分達でそれを調理することもあります。自然の中に身を置き、その営みを見ることで命の大切さを学ぶことができます。

 

2.子どもの遊ぶ力・想像力が育つ

 子どもは、大人が思いもかけないところに遊びを見出します。

 たとえば、キャンプで使うランプを持てば、あっという間に気分は冒険者。初対面の子どもともすぐに打ち解けて、チームを組んでそこら中を探検して歩きます。またあるときは雨が食器に当たる音に興味を持ち、即興音楽会が始まります。

 夜空の星を見上げながら、子どもならではのちょっと変わったお話を思いつくこともあります。

 家の中では決してできない遊びは、子ども達の想像力や発想力を刺激します。

 

3.考える力が育つ

 自然の中で過ごすキャンプは、思わぬアクシデントがたくさん起こります。もし足りないものがあっても、すぐそばにスーパーはありません。そんなときは、「あるものでどうにかならないかな?」と頭をひねって考える必要があります。

 普段の子どもなら、もしかしたら大人に任せきりかもしれません。でもキャンプ場という不便な場所に身を置いていると、みんなで力を合わせて乗り切らなければ…と子どもも考えるようになります。

 家族の一員として、「自分も何か役に立ちたい、できることはないかな?」と、考えて実行しようとする主体性が身につきます。

 

 キャンプはさまざまな学びを与えてくれる素晴らしい体験学習でもあるのです。

無理せず楽しめそうな場所を選ぼう

 いざキャンプに行こうと思っても、初めてだと何から準備すればいいか迷ってしまいますよね。「何をそろえればいいのか不安」と悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。

 もしテントなどを持っていなければ、道具一式をレンタルしているキャンプ場もあるので、まずはレンタルのものを借りて使ってみるのもいいでしょう。

 また、「気軽に自然体験を楽しみたい」という方は、コテージが借りられるキャンプ場を選ぶのもおすすめです。子どもが小さい場合は、設置や撤収の手間が少なく、その分ゆったりと自然を楽しむことができます。

 ほかにも、規模の大きな公園内やテーマパーク内に併設されているキャンプ場もあります。整備が行き届いており、設備が充実しているところが多いのが特徴で、トイレやシャワー、コンセント、ちょっとした売店が近くにあるなど、快適に過ごせます。

 重要なのは、無理をせず、経験に合わせて楽しめる場所を選ぶ、ということです。キャンプ場ではシーズンごとにさまざまなイベントが開催されている場所もあります。カブトムシ探しや、山菜探し、洞穴探検など、魅力的なイベントを開催している場所がたくさんあるので、ぜひ家族で楽しめそうな場所を選んでみてください。

体験学習から、親子の絆作りまで

 たくさんの学びが得られるキャンプ。自然に触れ、不便な中でどうやって楽しむかを、頭と体をいっぱいに使って考えるのです。キャンプで得られる経験を通して、子ども達はひと回りもふた回りも成長するでしょう。

 そして学び以上に大きな魅力が、親子のコミュニケーションです。キャンプ場では、テレビやパソコン、ゲームから離れて、ゆっくりと子どもと向き合って過ごすことができます。また、一人では大変な作業も多く、協力しながら時間を過ごします。たくさん共通の体験をすることで親子の絆も深まります。

 たくさんの魅力が詰まった親子キャンプ。「最近、会話が不足しているな…。」そんなふうに感じたら、思い切ってキャンプへ出かけてみてはいかがでしょうか。新しいコミュニケーションのきっかけがつかめるかもしれません。

 

ライター:七尾 なお
 生活コラムから経済誌まで、ウェブや雑誌を問わずさまざまな媒体で執筆をするフリーライター。男の子と女の子の二児の母。父親向けのコラム執筆や、育児に奮闘する保護者向けの情報サイトの運営など、教育関連の執筆にも力を入れている。

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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