「人の体は、神様を宿した『動くお社（やしろ）』なんだよ」

　私が弟子入りをしたとき、一人さんが、そう教えてくれました。

「だから、身なりはいつもきれいにしておこう。いくら清潔にしていても、地味だったらダメなの。服装は、福相に通じるよ。顔と同じように、『ツヤ』がなくちゃね。
　同じ1000円のブラウスが並んでいたら、明るくてきれいな色と柄を選ぶんだよ。それから、ちょっとでも高そうに見えるものにするといいよ」
　
　そう言われた若い当時、私はちょっと心配になって、一人さんに聞きました。
「やっぱり、生地と仕立てのいい、高価な服を着たほうがいいんでしょうか？
「よさそうに見えれば、実際の値段は安くたっていいの。高そうに見えるものを選ぼうとする努力が、自分を大切にしているってことになるんだよ。

　明るくてきれいな色や場所が、人も神様も大好きなんだ。

『私は地味な色が落ち着くんです』って言う人も、この際、自分の好みなんか置いておきなさい（笑）。自分の内神様（うちがみさま）と周りの人のために、明るくてキラキラしたおしゃれをしなくちゃ。
　女の人は、装飾品をたくさん身につけているきらびやかな観音菩薩様みたいに生きようよ。おしゃれして、その上で精神的な勉強をしていたら、その人はもう菩薩様だ。
　自分を卑下する人は、お社の手入れをしなくなっちゃう。みすぼらしいものや暗い色を選んで着ていたら、内神様が悲しむよ」

　私は、もともと白やパステルカラーの洋服やキラキラしたアクセサリーが大好きだったので、一人さんの話を聞いて、さらにおしゃれを楽しもう！　観音菩薩様になろう！　と、とてもうれしくなったのを覚えています。
　あなたも、ワードローブに明るい色彩を加えてみてくださいね。心の状態は、身につける色で自由自在に変えることができます。
　明るい色の服を着ると、波動がパッと洋服と同じ色になるのがわかります。また、ロープライスでも素敵なアクセサリーを探してみてください。
　明るい色の服を着て、キラキラ光るアクセサリーを身につけたあなたは、あなたの内神様にふさわしい、とても素敵なお社です。
　見た目が輝くだけでも、素晴らしいことですよね。
　その上、自分や周囲を大切にできて、神様とお金に愛される人になっていくのですから、お社を福相にすることは、何重にもトクをすることになります。

（※この連載は、今回で最終回となります。ご愛読ありがとうございました。詳しくお知りになりたい方は、『神様に喜ばれる人とお金のレッスン』（斎藤一人／高津りえ・著）をご覧下さい。）

斎藤 一人 (さいとう ひとり)