アンガーマネジメントがテーマ! ティラノサウルスと「きもち」を考える絵本
『おこりたくないおこりんぼのラノ』『たまごをまもるやさしいテゴ』
世界累計発行部数1,000万部超え※「ぴよちゃんのえほん」の作者・いりやまさとしの「ダイナソーキッズ きもちのえほん」シリーズ新作同時2冊発売! 最新刊はアンガーマネジメントについて考える絵本!
※翻訳出版も含めたシリーズ累計の刷り部数(2024年10月現在)。
7月創刊の「ダイナソーキッズ」シリーズ、最新刊はティラノサウルス『ラノ』の「きもちのえほん」!
パラサウロロフスのパフ、プテラノドンのプテラ、ティラノサウルスのラノ、ステゴサウルスのテゴ、そしてトリケラトプスのリケラ。個性豊かな恐竜の子どもたちが主人公の絵本の世界で、恐竜たちと一緒に「きもち」を感じる絵本シリーズが、この「ダイナソーキッズ きもちのえほん」シリーズです。
既刊の『まいごになってさみしいパフ』と『ゆうきをだしてプテラ』に続く11月発売の最新作は、一番人気の恐竜、ティラノサウルスの子どもラノが主人公です。
【1】『おこりたくないおこりんぼのラノ』はこんなお話
ティラノサウルスといえば、恐竜の中でも群を抜いて恐ろしい肉食の恐竜として有名です。そんなティラノサウルスの男の子が主人公というと、強くて少し乱暴な子どもを想像しますが…。実はイメージに反して、このお話の主人公のラノはお花が大好き。いつもお花のにおいをかいでいます。
他のティラノサウルスの子どもたちが好きなお相撲ごっこや狩りの練習は苦手です。
ラノはお花に囲まれてひとりでいたいのに、ラノがおとなしいのを知って、トロオドンという小さな恐竜たちが、ラノが触られるのを嫌うしっぽをくすぐったり、かみついたり、いたずらをしかけてくるのです。花のにおいをかいで、じっとがまんしているラノも、しつこいトロオドンたちのいたずらに、イライラが爆発して、「ガオ~」と吠えて、つい怒ってしまいます。
怒ったあとは、せつない気持ちになって、ど~んと落ち込みます。
ラノの気持ちは、イライラ→ガオ〜!(あっち いけ!)→せつない→どうしてみんな、いやなことをするの?…と変化していきます。揺れ動くラノの気持ちを一緒に感じ、どうやって気持ちを立て直すのか、そして他者との関わり方を考える絵本です。「ガオ〜!」といつも怒っているラノは、周囲から「おこりんぼ」だと思われていますが、本当は違う、と読み手には伝わります。ラノには怒ってしまう理由があるのです。本当は怒りたくないのに怒ってしまう…そんな怒っている相手の「きもち」についても考えることを提案する絵本です。
ラノは最後には自分がなんで怒っているのか、どうすれば怒らずにすむのか気がつきます。どんな子どもも、ラノのように自分のいらだちを抑えきれずに怒ってしまうことがあるはず。きっとこの絵本を読めば、自分のいらだつ気持ちにどう向き合えばいいのかヒントをもらえるはずです。
【2】アンガーマネジメントがテーマの絵本の中でも、異色の視点!
通常、「アンガーマネジメント」がテーマの絵本は、「怒ってしまうあなた自身が、怒りを我慢しましょう」「あなたが怒りを爆発させないように、努力しましょう、さあ、深呼吸をして」的な視点で描かれることが多いようです。しかし、本書は違います。怒る側にも理由があることを知り、周囲が怒っている子に対して、「あの子はどうして怒っているのか」と考えることを提案する絵本なのです。例えばラノの場合は「後ろから触られるのが嫌いなのに、後ろから触られたから怒ったんだね」と、怒っている相手を理解しようとする「共感力」を育む、そんな視点で描かれた絵本なのです。
【3】巻末に特長あり! 絵本を読んだ後に「きもち」について考える機会を
本書を含むこの「ダイナソーキッズ きもちのえほん」シリーズは、子ども時代に育みたい重要な能力として最近注目されている非認知能力(※向上心、共感力、コミュニケーション能力、忍耐力、思いやりなど、数値で測ることのできない人間的な力)を高めるためのさまざまな工夫が盛り込まれています。
その一つが、各巻の巻末にある企画ページの「おうちの方へ」です。そこでは、幼児期の言葉の発達が専門の國學院大學・吉永安里(よしながあさと)教授の監修のもと、読後に絵本の理解を深めるための「問いかけ例」を掲載しています。また、「ダイナソーキッズ」公式サイトで、絵本に未掲載の「問いかけ例」と併せて、読者の皆さまから寄せられたお子さまたちのリアルな声を拾った「回答例」を挙げています。
また、「問いかけ例」の掲載意図など、吉永安里先生からのメッセージも掲載しています。
お子さまの答えは、「わからない」や、無回答も含めて、すべて正解です。ひとりひとりが違って大丈夫。どんな答えも花丸です。一緒に読む大人の感想を聞かせてもいいですね。お子さまの感受性や言葉を育むきっかけになります。
【4】同時発売は『たまごをまもるやさしいテゴ』
『おこりたくない おこりんぼのラノ』と同時発売の絵本は、『たまごをまもるやさしいテゴ』です。こちらはステゴサウルスの子どものお話。ラノとはまた違った性格の子どもが主人公です。ぜひ併せてお読みください。
【5】公式サイトにぜひアクセスを!
「ダイナソーキッズ」シリーズには公式サイトもあります。今後の予定も随時発信していきます。ぜひご覧ください。
【6】動画も見てね!
「ダイナソーキッズ」シリーズには各巻の紹介動画もあります。『おこりたくないおこりんぼのラノ』のお話内容と名場面がわかりやすくまとめられていますので、ぜひご覧ください。
▲『おこりたくないおこりんぼのラノ』動画
【7】既刊の2冊もぜひ!
「ダイナソーキッズ」シリーズの既刊2冊はこちら。『まいごになってさみしいパフ』と『ゆうきをだしてプテラ』です。
【7】作者は「ぴよちゃんのえほん」シリーズの作者いりやまさとし先生
「ダイナソーキッズ」シリーズを手掛けるのは、「ぴよちゃんのえほん」シリーズでおなじみ、いりやまさとし先生。いりやま先生の描く絵本は、小さい子どもにもわかりやすく伝わる、優しいタッチの絵柄&ストーリー。だからいりやま先生の描く恐竜の子どもたちも、既存の恐竜絵本とは違い、優しい雰囲気が漂います。太古の昔にも「きもち」があって、恐竜の子どもたちも読者の子どもたちと同じように、いろんな「きもち」を感じながら生きていたに違いないという、いりやまさとし先生の発想から、「ダイナソーキッズ」シリーズは生まれました。
[著者紹介 いりやまさとし]
東京都生まれ、在住。キャラクターデザインやグリーティングカードのイラストレーターを経て、2003年4月、「おやこであそぶしかけえほん」シリーズ『ぴよちゃんのかくれんぼ』『ぴよちゃんのおかあさんどこ?』で絵本デビュー。その後、『ぴよちゃんのおともだち』『ぴよちゃんとひまわり』など、多くの「ぴよちゃんえほん」シリーズを発刊。0歳から小学生まで幅広い年齢に向けた絵本作品がある。代表作『ぴよちゃんとひまわり』『ふわふわだあれ?』などの「ぴよちゃんえほん」シリーズ、本書を含む「ダイナソーキッズ」シリーズ(Gakken)、『パンダともだちたいそう』『パンダなりきりたいそう』などの「パンダたいそう」シリーズ(講談社)ほか多数。特に『ぴよちゃんとひまわり』は小2道徳教科書にも掲載。さらに、直販の保育絵本などでも活躍中。ふんわり優しいパステルタッチの絵が「見ていると癒やされる」と子育てパパママに人気。海外にもファンが増え、世界各地で翻訳出版されている。2023年絵本作家として20年を迎え、ますます意欲的に創作活動を展開。
[監修者紹介 吉永安里]
國學院大學 人間開発学部 子ども支援学科教授。幼児期のことばの発達、小学校国語科教育、幼小接続を専門に研究。日本国語教育学会研究委員。主な著書に『幼児教育と小学校教育における言葉の指導の接続 読むことの指導の差異と連続性から』(風間書房)、『あそびの中の学びが未来を開く 幼児教育から小学校教育への接続 (PriPriブックス) 』(世界文化社 共編著) 他。本書の巻末にある「おうちの方へ」の質問例と、公式サイト内「おうちの方へ」の質問例、「問いかけ回答例について」を監修。
商品の紹介
■書名:『おこりたくないおこりんぼのラノ』
■作・絵:いりやまさとし/監修:吉永安里
■発行:Gakken
■発売日:2024年11月7日
■定価:1,430円(税込)
■書名:『たまごをまもるやさしいテゴ』
■作・絵:いりやまさとし/監修:吉永安里
■発行:Gakken
■発売日:2024年11月7日
■定価:1,430円(税込)
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