2024年度から英検®がリニューアル! Gakkenの対策書で合格をめざそう!!

学研の英検対策シリーズ

公開日 2024.02.02
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

 
公益財団法人 日本英語検定協会は、2024年度より実用英語技能検定(英検)の問題形式を一部リニューアルすることを発表しました。また、2025年度には準2級と2級の間に新たな級が新設されることも発表されています。英検を受験する予定のみなさんには、ぜひ注目していただきたい動向です。

 ここでは、直近で実施予定の英検リニューアルについて、いつからリニューアルするか、リニューアルの意図は何か、具体的にどう変わるかなどについてくわしく紹介していきます。

リニューアルはいつから?

 会場で受験する従来型の「英検」と、コンピューターで受験する「英検S-CBT」の両方でリニューアルが行われます。

 英検は20246月実施の2024年度の第1回検定から、英検S-CBT20245月実施分からリニューアルされる予定です。

なぜリニューアルするの?

 今回英検が新形式にリニューアルすることに踏み切った背景は、次のように発表されています。

――――

●英検はこれまで、その時々の学習指導要領に表わされる英語能力観を踏まえた出題を目指してきた。

●現行学習指導要領の「外国語」では、複数の技能(領域)を統合した言語活動の充実を図ることが目指されている。また、知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等の育成も求められている。

●これらを踏まえ、できるだけ早いタイミングで、新たな英語能力観を反映した出題形式を取り入れてリニューアルする必要があると、英検協会として判断した。対象級は1級から3級とする

出典:2024年度(予定)より実用英語技能検定(英検)の問題形式 一部リニューアルのお知らせ

―――

 小学校では2020年度に、中学校では2021年度に学習指導要領の改訂が全学年で一斉に実施されました。高等学校の改訂は学年ごとの年次進行で実施され、2022年度の高校1年生からはじまった改訂が、2024年度の高校3年生の改訂でいよいよ完了します。
 つまり2024年度は小中高のすべてで学習指導要領改訂が完了する年なのです。「学習指導要領に表わされる英語能力観を踏まえた出題」を英検が目指してきたことを踏まえると、2024年度にリニューアルすることはその目的にかなったものと言えます。

リニューアルでどう変わるの?

 まず、英検リニューアルの全体像を表にまとめます。

 

 1級~準2級でのReading問題削減1級~3級でのWriting問題追加が大きな変更点です。ここからはGakkenが出版している準1級、2級、準2級、3級の対策書に関連する変更点を中心にくわしく見ていきます。

Readingはどう変わるの?

 Writingに新問題が追加される影響で、Readingの「短文の語句空所補充問題」と「長文問題」の設問数が削減されます。変更がある準1級、2級、準2級について具体的に見ていきましょう。


 編集部としては、この変更で文法の知識についての評価が「空所補充」ではなく、「英作文」においてなされるようになったものと考えています。決して英検対策に文法学習が必要なくなったということではありません。
 従来のように暗記した知識を選択肢の中から正解を選ぶ形で試されるのではなく、受験生のみなさんが習得してきた文法知識を活用してアウトプットできるかを英作文問題やスピーキング試験(二次試験)で試されるということです。
 Gakkenの英検対策書にある文法項目の解説を読んで理解したうえで、それぞれの文法事項が英作文やスピーキングの際に「どう使えるか」を意識して勉強を進めていきましょう。

Writingの新問題はどんなもの?

 これまでの「意見論述問題」に加えて、準1級、2級では「英文の要約問題」、準2級、3級では「Eメール問題」が追加されます。

 「要約問題」は課題として与えられる英文を読み、要点をつかんだうえで、その要点を英語で表現するというReadingWritingの技能が統合された問題です。「Eメール問題」も課題として与えられるEメールを読み、書き手の質問や意図を把握したうえで、適切な返信を英語で書くというReadingWritingの技能が統合された問題です。

 評価基準としては、全級で「内容、語彙、文法」が重視されています。2級、準2級の「文法」は空所補充問題での出題はなくなりましたが、英作文を評価する際の基準としては重視されています。

 「要約問題」では評価基準に「構成」という項目があることに注目してください。内容的、文法的に妥当な英語を意識しつつ、「つなぎ言葉」などをうまく活用して構成がわかりやすい英文を書くことが求められています。

リニューアル後の英検にはどう対策すればいいの?

 英検はリニューアル後も、「読む、聞く、書く、話す」の英語の4技能の基礎力を確かなものにすることが合格への近道です。問題の増減はあるとはいえ、文法、読解、リスニング、スピーキングの基礎力はGakkenの英検対策書で確かなものにしておきましょう。

 「新問題」については問題に触れ、実際に解いて形式に慣れておくことで、本番の試験で焦らずに問題に取り組めるように対策するのが重要です。
 編集部では受験者のみなさんに新問題の対策をしていただけるように、新問題の対策法とオリジナルの練習問題を掲載したPDF『英検の新問題をひとつひとつわかりやすく。』をご用意いたしました。下記のサイトにアップしておりますので、新問題の対策にぜひご活用ください。

新問題の解説PDFはこちらから

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あわせて読みたい