SNSで大人気! 簡単にできるツボ押しで「一億総“未病”」の日本を元気にする一冊!!

『こころと体がラクになるツボ押し養生』

更新日 2021.11.01
公開日 2021.10.26
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「なんとなく不調」に悩む人が多い今、中医学がブームです。ツイッターで12万人を超えるフォロワー数を誇る著者が、心と体をととのえる養生法を伝授します。

『こころと体がラクになるツボ押し養生』書影

コロナ禍で増えた「なんとなく不調=未病」を「ツボ押し養生」でととのえる

 なんとなく気分が上がらない、なんとなくだるい、肩がちょっと、腰がちょっと……。
 長期に及ぶコロナ禍もあって、心と体に「なんとなく不調」を感じる人が増えています。
 具体的な病名のつく病気ではないものの、健康な状態とも言えない、いわば「健康と病気の中間」状態を、中医学(東洋医学の一種で、中国伝統医学の略)では「未病(みびょう)」と呼びますが、今の日本はまさに「一億総“未病”」状態と言えるかもしれません。
 そんな、心と体の不調(未病)をなんとかしたい。でも病院に行くほどでもない……と感じている人が多いのではないでしょうか。

 本書は、誰でも自分で簡単にできる「ツボ押し養生」で心と体の不調をととのえる、令和の「あたらしい養生訓」です。若き鍼灸・漢方の専門家が「なんとなくつらい」あなたの悩みを改善するツボと、そのツボを心地よく刺激する方法を教えます。

プロローグでは、ツボ押しの手軽さ・簡単さと、中医学の基本的なことを紹介します。

プロローグでは、ツボ押しの手軽さ・簡単さと、中医学の基本的なことを紹介します。

ツボ押しは難しくありません。知ったその日からすぐできる、いちばん手軽な養生です

 本書の著者・田中友也さんは鍼灸師と国際中医専門員などの資格を持つ、中医学の専門家です。堅い肩書の一方で、Twitterのフォロワー数は12万人超えを誇るインフルエンサーでもあります。
 人気の秘密は、柔軟な考え方と親しみやすいキャラクターで、難しく思われがちな東洋医学の世界を、やさしくわかりやすく解説してくれるからでしょう。誰でも手軽に実践できる養生法(健康法)を伝えるツイートが人気となり、田中さんをはじめとする若手漢方家による書籍も多数出版され、漢方・中医学がブームとなっています。

 本書は、これまで3冊の著書を発表してきた田中さんにとって、初の「ツボ押し」をメインテーマにした書籍。田中さんの柔軟な考え方は本書でも存分に発揮されています。
 たとえば、ツボの位置探し。セルフ指圧やお灸をするときにツボを探した経験がある人なら、ピンポイントで正確な位置を探す難しさをご存じでしょう。従来の「ツボ入門書」のほとんども、「正しい位置」を探して「ちゃんと押す」ことを教える内容となっています。

 しかし、本書での田中さんの教えは、ある意味真逆と言えます。「ツボは必ずしも100%正確に押す必要はない」。なぜなら、「ツボがある一帯をもんだりさすったりすれば、目的のツボも自然と刺激できる」から。そして、「気持ちいいと感じたところがツボ」と考えていいのです。

 本書で紹介するツボの位置もいわば目安であり、「その辺を」「だいたい」「なんとなく」刺激すればOKという、適度にゆるい御指南が、私たちのツボに対する難しいイメージを一新してくれます。また、「ツボの正確な位置を探すのにこだわりすぎると、それがストレスになって、かえって不調改善に逆効果」というのも、説得力を持つ教えです。

 また、背中など手の届きにくい位置にあるツボを、シャワーの温水やドライヤーの温風を当てたり、カイロを貼ったりして温めるといった、ツボ刺激の新しいアイデアも満載しています。

Part1では、肩こりをはじめとする「よくある不調」に効くツボを紹介。

Part1では、肩こりをはじめとする「よくある不調」に効くツボを紹介。

Part2は、「季節特有の不調」に効くツボを紹介。春先に悩まされる花粉症は、症状によって刺激するツボを使い分けます。

Part2は、「季節特有の不調」に効くツボを紹介。春先に悩まされる花粉症は、症状によって刺激するツボを使い分けます。

夏は背中・腰・足首のツボを露出せずに「隠して」冷房病から体を守りましょう。

夏は背中・腰・足首のツボを露出せずに「隠して」冷房病から体を守りましょう。

秋は理由もなく物憂げになってしまう季節。頭や胸、手にはメンタルにも効くツボがあります。

秋は理由もなく物憂げになってしまう季節。頭や胸、手にはメンタルにも効くツボがあります。

冬の末端の冷えには、手指の間をつまんだり、手と足の指を組むように刺激すれば、指先がポカポカしてきます

冬の末端の冷えには、手指の間をつまんだり、手と足の指を組むように刺激すれば、指先がポカポカしてきます

四季だけでなく、長夏(ちょうか。梅雨の時期にあたります)の不調に効くツボも紹介。

四季だけでなく、長夏(ちょうか。梅雨の時期にあたります)の不調に効くツボも紹介。

ワキ汗、空腹感、しゃっくりなど、「とりあえずなんとかしたい」症状を抑える、頼れるツボも紹介します。

ワキ汗、空腹感、しゃっくりなど、「とりあえずなんとかしたい」症状を抑える、頼れるツボも紹介します。

季節が変われば体と心も変わります。各季節におすすめのツボで不調も和らぐ

 本書は、大きく分けて別けて3部構成になっています。

●はじめに&プロローグ:中医学やツボについての基礎知識

 「ゆるいツボ押し養生」のベースにあるのは確かな知識。ツボを語る上で欠かせない「気・血・水」の役割や、季節と体の関係など、「ここを読まなくてもツボ押しできるけれど、読んだら中医学の考え方の基本がざっくりわかる」情報を解説します。

●Part1:「よくある不調に効くツボ」

 肩こり・腰痛・頭痛・便秘・生理痛・冷え・不眠など、通年よく起こりがちな11の不調に効くツボを紹介します。万人向けの基本のツボのほか、体質によって不調の原因が違い、効くツボも違う場合があるので、簡単な体質チェックをおこなったうえで、その人に最適なツボも紹介しています。

●Part2:「季節の不調に効くツボ」

 季節との関係に重きを置いているのも本書の特色のひとつ。人間も自然の一部。とくに、四季や梅雨があり気候の変化が顕著な日本では、その季節特有の不調に悩まされることも多く、この2章では季節ごとの心身の不調に効くツボを詳しく紹介しています。

 そのほか、急な腹痛、眠気、二日酔い、しゃっくりなど、すぐになんとかしたいときに使える「いざというときに頼れるツボ」や、各不調におすすめの食材や生活習慣など、ツボ押し以外の「プラスの養生」も紹介しています。

 田中さんが本書で伝えたいのは「毎日、体を触ってください」ということ。
「手当て」という言葉があるとおり、体に手を当てるだけで、ちょっとさするだけで、痛みや不快感が和らぐことがあります。大切なのは、毎日自分の体を触り、何か変化を感じたらねぎらうこと。それが「養生」であり、「ツボ押しは、いちばん手軽にできる養生」なのです。

著者プロフィール

田中友也氏近影

田中友也(たなか・ともや)/鍼灸師、国際中医専門員、登録販売者、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種資格保持。関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。現在、兵庫県神戸市のCoCo美漢方(ここびかんぽう)で日々、健康相談にのる傍ら、鍼灸師として施術も行う。ツイッターのフォロワー数は12万人超え。親しみやすいキャラクターで漢方にまつわる話を日々つぶやき、人気を博している。オンラインセミナーなども積極的に開催している。
Twitter:@mococo321
CoCo美漢方:https://www.coco-bi-kanpou.com/

商品の紹介

『こころと体がラクになるツボ押し養生』書影

■書名:『こころと体がラクになるツボ押し養生』
■著者:田中友也
■発行:学研プラス
■発売日:2021年10月28日
■定価:1,580円(税込)

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