『ピノピノとおひるね1 くるくる まき毛』『ピノピノとおひるね2 だいじな たまご』

2019.09.20

ちっちゃなこぐまと 森のなかまの かわいい成長ものがたり。

 昔なつかしい レトロクラシックな ストーリーと、雑貨みたいに 愛らしい絵がみごとにマッチ!
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ある朝の ことです。

おひさまは、まだ 顔を だしたばかりでした。

ピノピノは 岩に いる

ふしぎなものに 気づきました。

黒っぽい いろを しています。

ピノピノが いっぽ ちかづくと…、

すこし せが のびました。

「うふぁ!」

(ピノピノとおひるね1 第1話『ちゃいろの こぐま ピノピノ』より)
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 言葉のリズムを大事にした、短くてそぼくな文。
 声にだしてよむと、やさしい音のひびきにいやされ、やすらかな気持ちになる…。
 そんなおさないころのノスタルジーを感じさせる、童話のシリーズができあがりました!

▲ピノピノとおひるね1 第1話『ちゃいろの こぐま ピノピノ』より

 ユニークで無邪気な発想が多くの親子に愛されている、イタリアの童話作家ロベルト・ピウミーニ氏と、イタリアらしい、現代感とクラシック感の両方をかねそなえた美しいさし絵のアンナ・クルティ氏。ふたりの魅力がみごとにいかされた原書へ、童話作家である山本和子氏が、日本版オリジナルの文とアイディアをミックスさせてスタートしたのが、このシリーズ。

 薄いペーパーバック仕様だった原書を、日本版ではきちんと感のあるハードカバーに変え、中ページの紙をやさしいクリーム色にしました。
さし絵の深みを強調した、レトロな「良書」の雰囲気が、こどもの「本を大切にしたい」心をひきだします。

 さらに、まだそれほど強く本への興味が芽生えていないこどもでも、物語に興味を感じられるようにと、登場する仲間がせいぞろいしているページや、クイズのページをプラスしました。

▲これから登場する森の仲間がかいまみられ、物語への期待が高まります

▲物語に登場したエピソードをおさらいするクイズ。親子でもりあがりたい!

主人公は「好奇心いっぱいで冒険好き」のくまの男の子

 ぽってりしたおなかと短い手足、そして、チャームポイントでもある、くるくるカールしたまき毛!
 主人公のピノピノは、対象読者である就学前後のこどもと、等身大(もしかしたら、すこ~し幼く感じるかも?)の男の子。
 両親が森へでかけているあいだのお留守番ちゅうに、森でさまざまなできごとに出会います。

 第1巻では、今まで意識していなかった自分の影に、ある日気づいて、お友だちのようにあそびはじめたり、同年代のくまの女の子にであってドキドキしたり。さらには、おかあさんに「行ってはだめ」といわれた場所へ、がまんできずにいってしまったり…。

 第2巻では、小鳥のおかあさんに出会い、地面でたまごをあたためてあげたり、生まれてはじめて人間のこどもに出会ったり…。
そんなふうに、お話が進むごとに行動範囲が広がり、すくすくと成長していきます。

 やんちゃでピュアで、あぶなっかしい主人公を、ほどよい距離からあたたか~く見守る両親のすがたにも、感じるものがありそう。

▲夜になって影が消えてしまったことを悲しむピノピノに、両親は…

▲相棒となるくまの女の子ルゥとの出会いは、ブルーベリーの実をほおばっていたとき

▲地面に落ちてしまった小鳥のたまごを守ろうと、ピノピノはおさない頭で一生懸命かんがえます

 全4巻を予定しているこのシリーズ。
 昔からよみつがれてきた名作にも通じる、人として「大切なこと」、人生や自然についての学びもたくさんもりこまれていて、おだやかに胸にほわ~んと広がっていきます。
 ページをめくるうち、昔ながらの定番児童書のようで、実はちょこちょこと、こどもの好奇心をくすぐる新しいくふうがめぐらされていることにも気づくことでしょう。
 令和時代の新スタイル児童書として、ぜひご一読ください。

▲おはなしの後には、まめちしきのコラムページも。自然への理解や興味も深まります

商品の紹介

■書名:『ピノピノとおひるね1 くるくる まき毛』
■原作:ロベルト・ピウミー二
■絵:アンナ・クルティ
■文:山本和子
■発行:学研プラス
■発売日:2019年09月19日
■定価:本体各1,000円+税

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■書名:『ピノピノとおひるね2 だいじな たまご』
■原作:ロベルト・ピウミー二
■絵:アンナ・クルティ
■文:山本和子
■発行:学研プラス
■発売日:2019年09月19日
■定価:本体各1,000円+税

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