【小学生向け】英単語をラクに覚えるコツ、忘れないコツ

小学生の学び

公開日 2018.12.06
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レンポジ

 ABCを少しずつ覚えると、自然と英単語に興味が湧いてきます。お子さまが「これはなんて読むの?」と英単語を指さして聞いてくることも増えるでしょう。保護者さまとしては、やる気があるうちに英単語をどんどん覚えさせたい衝動に駆られることもあるかと思いますが、苦手意識が育たないように楽しく学ばせることが大切です。今回は保護者さまも一緒に出来る、小学生のお子さま向けの英単語の覚え方をご紹介します。

簡単!  3ステップで覚える英単語

 電車に乗ると、車掌さんが「開通表示よし、側灯よし、扉よし」のように指差喚呼して安全確認を行っていますよね。「確認する対象を見る(視覚)、指差しをしながら確認する(動作)、自分の声を耳で聞く(聴覚)」という工程を踏むことは、集中力を高め、行為の記憶を促進する効果があるとされ、ヒューマンエラーの防止策として有用なのです。実はこの工程、英単語を覚えるときにも役立ちます。

 具体的には、英単語を覚えるときに、

 1. 文字を見る(視覚)
 2. イメージとつなげる(動作)
 3. 発音を耳で聞く→真似して声に出す(聴覚)

 の順に繰り返すのです。たったこれだけで、覚える効率が格段に上がります。

レンポジ

 お子さまが日本語を覚えたときも、写経のようにただ書き写す……ということはしていないはず。「あれは犬だよ」と指差し、お子さまが「いぬ?」と聞き返すと「そう、犬」のように教えてあげていたのではないでしょうか。英単語も、焦らず同じようなステップを踏んでいくのがポイントです。

せっかく覚えた英単語を忘れないコツ

「昨日あんなに覚えたのに、一夜明けると何もかも忘れている……」というのは子ども時代にはよくあること。発達中の脳に覚えさせてあげるためには、焦らず気長に進めましょう。

<忘れないコツ>

1.その日のうちに時間をあけてもう一度やってみる

 朝に1回・夕方に1回など、同じ日で同じことをやるほうが定着します。前述の3ステップを忘れずに!

2.体を動かしながら覚える

“DOG”という英単語を覚えるなら、「ワンワン!」と言ってみたり犬を想起させる動作を取り入れたりすると一層覚えやすくなります。

3.疲れたらおしまいにする

「1日に10個覚えよう!」などノルマをつくってしまうと、無理して脳に詰め込むことになってしまいます。お子さまのペースに合わせてやりましょう。

 それでも覚えられないときは、あまり馴染みがない単語を覚えようとしている可能性があります。車好きなお子さまなら車の種類、お花が好きなお子さまなら花の名前……と、興味があるジャンルから少しずつはじめるとよいでしょう。

何を使って英単語を覚える?

 世の中にはたくさんの英語教材があり、実際どんな教材を使ったらよいか迷うことも多々あると思います。前述の3ステップを実現しやすい教材が理想ですが、以下の3つがあるかどうかを参考にすると探しやすくなります。

 1.英単語+イメージイラスト(写真でも)がある
 2.英単語を発音してくれる
 3.英単語が身近なもので構成されている

 また、お子さまと一緒にスケッチブックで英単語帳をつくるのもおすすめです。“DOG”という単語を覚えるなら、犬の絵を書いて”DOG”という文字を書きます。自分で絵を描くことでイメージしやすく愛着も湧き、世界でただ1つの英単語帳になりますよ。

 保護者さまの多くは中学校・高校の6年間以上の期間、英語を学んでこられたと思います。ひたすら英単語を書き、動詞の活用を必死で覚えてきたことでしょう。そのわりに、英語の語彙力に自信がないといった声はよく聞かれます。

 だからこそ、お子さまにはしっかりと英単語を習得してほしい気持ちがおありだと思いますが、ここで苦手意識がついてしまうと先が大変。焦る気持ちを抑え、「英語って楽しいね」と、改めて一緒に学んでくださると嬉しいです。

 好きこそものの上手なれ(Do what you love and success will follow.)と言いますから!

ライター Jade T.
 砂漠に13年、芸術の都に4年。通算17年の海外生活を経て、終の棲家を日本に。コピーライターをしつつ、英語講師としても精力的に活動中。「まずは母国語である日本語をきちんと話せないと英語は伸びない」がモットーです。

※このコラムは、「ガッケン!ハッケン!学研ゼミ 保護者のよみもの ハッケン!みっけ!」に掲載されていたものです。

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