ダーウィンが採集した昆虫が色鮮やかによみがえる!
最高峰の昆虫標本を、超絶撮影ワザで見せる!
昆虫の図鑑は数多くあれど、これほどまでに拡大された「超高解像」で昆虫の姿を見ることはない。イギリスの写真家・レヴォン=ビスが、1枚の写真につき約8000カット、およそ3週間ずつかけて撮影したものだ。しかも、すべてオックスフォード大学自然史博物館の貴重なコレクションから厳選された標本ばかりを36種掲載。中には、あのダーウィンが採集した歴史的な名品もふくまれている。

▲『ホウセキカミキリ』。微妙な色合いの鱗毛(りんもう)におおわれている。
翻訳・監修は、NHK子ども科学電話相談でおなじみ丸山宗利氏。
本書では、国立科学博物館『昆虫展』の監修をつとめ、自らも昆虫の深度合成撮影をする丸山宗利氏が、翻訳・日本語版監修を担当している。標本解説を読みながらページをめくれば、まるで博物館で標本鑑賞をしているような気分になれることまちがいなしだ。体の微細構造をうっとりとながめながら、昆虫の進化や生態へと思いをはせることができる。

▲強烈な白い色彩の『オシロイトゲバネコブゾウムシ』。

▲『ルリモンアゲハ』。蝶は言わずもがな、意外な昆虫までもが色あざやかなことに驚かされる。
とにかく、見れば昆虫を見る目が変わる!
昆虫の体には、明らかにされていない秘密が多くあるが、肉眼では見ることのできなかった昆虫の姿を目にすると、何か解明されるのではないかとわくわくするような魅力がある。小さな昆虫を見る目が、きっと変わるはずだ。あまりの猛暑、美しい昆虫図鑑で、博物館さながらに昆虫の体をすみずみまで堪能するのも贅沢かもしれない。

▲その名も『ミカヅキツノゼミ』。ふしぎな形状が目を引く、体長15mmほどの小さな昆虫である。
著者紹介
レヴォン=ビス
イギリスの写真家。その作品は、『TIME』、『ニューヨーク タイムズ』、『ナショナル ジオグラフィック』、『スポーツ イラストレイテッド』といったさまざまな出版物を飾っており、2016年には英国王立写真協会の会員に選ばれている。
翻訳・日本語版監修紹介
丸山宗利(まるやま むねとし)
九州大学総合研究博物館准教授。好蟻性昆虫(アリと共生する甲虫)の研究では、アジアでの第一人者である。著書に『昆虫こわい』、『ツノゼミ ありえない虫』、『きらめく甲虫』(幻冬舎)、『昆虫はすごい』(光文社)など多数。この夏、NHK子ども科学電話相談や、国立科学博物館『昆虫展』等各地の展示の監修をつとめる。
商品の紹介

▲表紙は、約160年前に探検家のウォーレスが採集した『ベニカドアカタマムシ』。
■書名:[超微細]美しい昆虫図鑑
■著:レヴォン=ビス
■監・訳:丸山宗利
■発行:学研プラス
■発売日:2018年7月20日
■定価:本体4,200円+税
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