みなさん、こんにちは。大衆演劇「桐龍座恋川劇団」の座長・二代目恋川純です。
ぼくのことを前から知っている方も、この本をとおしてはじめて知った方も、ぼくと出会ってくれてありがとうございます。
ぼくは大衆演劇の家に生まれ、この世に生を受けたときから「役者」だったといっても過言ではない人生を送ってきました。
もちろん最初から、そう確信していたわけではありません。
「最初」がいつを指すかというと、それは生まれてくる前です。
ぼくの兄・恋川純弥が『斎藤一人 良縁 成功する人の縁のつかみ方』(学研プラス)を上梓しました。その本にも書かれていますが、お腹にいるぼくを産むかどうか悩んでいた両親に「弟を産んでほしい」と泣きながらお願いしたというエピソードを、兄から何度も聞かされています。
「おまえがいるのは俺のおかげだ」
ふざけてそう言ってくる兄に「やかましいわ(笑)」と言い返していますが、本当は心から感謝しているのです。
じつはぼくは生まれる前から、お坊さんになりたかったのです。その思いが強かったせいか、小さいころからお寺が大好きでした。
幼稚園のころに買ってもらった本も仏教の内容ばかり。とにかくいつも見ていました。それはまるで、自分が何者であるかの記憶をたどるような感覚、さらにはそれを視覚でとらえるような感覚でした。
お釈迦様や観音様――、中でも大日如来様がいちばん好きで、何時間見ていても飽きません。
「この仕事をしていなかったら何をしていましたか?」と聞かれたら迷わず、「お坊さん」と即答するくらい、今でも大好きです。
ではなぜ、お坊さんになりたかったぼくの魂は、役者としてすばらしい父を選び、明るい母を選んで大衆演劇の世界に生まれたのでしょうか。
それは、「運命(さだめ)」としか言いようがありません。自分が選んできた人生を、この本をとおしてみなさんにお伝えしたいと思っています。
「運命」というと、ものごとが最初から完全に決められていて、絶対に変えられないことのように思う方も多いと思いますが、ぼくは一人さんに出会い、「運命」は変えられること、それも自分で変えられることを教わりました。
この本が、昔のぼくと同じように「運命」を変えられるとは知らない方や、自分の運命を受け入れられずに悩んでいる方のヒントになれば、こんなうれしいことはありません。
ぼくも平易な言葉でわかりやすくお話しいたしますので、どうか最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。
(※この連載は、【水・金】更新、全7回配信予定です。次回は7月18日10:00頃配信予定です。)
二代目 恋川 純 (にだいめ こいかわ じゅん)
物心がついたときから舞台に立ち、9歳で副座長となる。2007年に二代目として「恋川純」を襲名し、2014年に座長に就任。芝居では二枚目から三枚目、舞踊では古典からコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを持つオールマイティな役者。
■公式ホームページ
http://koikawagekidan.com
斎藤 一人 (さいとう ひとり)
実業家。「銀座まるかん」(日本漢方研究所)創業者。1993年以来、12年連続で全国高額納税者番付(総合)10位以内にただ1人ランクインし、2003年には、累計納税額で日本一になり注目される。著書多数。『神様に喜ばれる人とお金のレッスン』(高津りえ共著)、『斎藤一人 大開運 人生を楽しむ仕組み』(千葉純一共著)、『斎藤一人 成功の花を咲かせなさい』『斎藤一人 神様にかわいがられる豊かで幸せな生き方』(宇野信行共著/以上学研)などがある。
●さいとうひとり公式ブログ
https://ameblo.jp/saitou-hitori-official/
作品紹介
全国累積納税額日本一の大実業家・斎藤一人直伝「運命の受け入れ方と、魂の育て方」。◆一人さん書き下ろし「運命カード」付き!
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- [二代目 恋川純 ~運命~]⑦見えないパワーに感謝すること
- [二代目 恋川純 ~運命~]⑥兄がこだわるプロ意識
- [二代目 恋川純 ~運命~]⑤神様が教えてくれた自分らしさ
- [二代目 恋川純 ~運命~]④超えられない父の演技
- [二代目 恋川純 ~運命~]③父と母を選んで生まれてきたわけ
- [二代目 恋川純 ~運命~]②舞台で感じた不思議な縁