自分にとって必要なモノだけに囲まれた生活を実現する過程では、モノを捨てたり、売ったり、人にあげたりしなければいけないのはもちろんですが、ある程度は新しくモノを買うことも必要です。
ここで何を買うか、どう買うかを間違えると、せっかく片づいた部屋がまたしても散らかる原因になりかねません。いかにうまく買い替えるか、が問題です。
そこで、ここでは、二度と散らからない人になるための買い替えのコツを伝授しましょう。
まず、最大のポイントは、まとめて買い替えることです。ちょこちょこと買うのは出入りを管理するコストがかかるからです。いらないモノは全部処分して一気に買い替えれば、最も手間がかからず、その後の管理もラクです。
特に、日用品や実用品については、まとめ買いをすると同時に、少量のいいモノに統一することを強くおすすめします。
たとえばタオルは、ひとり暮らしなのに何十枚も持っているという人も結構いることでしょう。それも、ハンドタオルとバスタオル、フェイスタオルというようにいろいろなサイズがあるのではないでしょうか。
これを思い切って捨てて、ハンドタオルとバスタオルの中間くらいの大きさの、質のいいタオルに統一してしまうのです。すると、枚数は少なくて済みますし、サイズが同じなら洗濯して干すのも、たたんでしまっておくのもラクです。
「整頓された印象」が毎日を快適にする
タオルを1種類に揃えて、きれいに畳んで置いておくと、それだけでまるでホテルの部屋のように整頓されて見えると思います。
日用品を統一することで得られる整頓された印象、片づいている感じは、意外に大事です。ぐちゃぐちゃとした統一感のない環境で生活すると、人間の集中力は奪われるからです。落ち着いて、そのときやっていることに集中できる快適な住まいをつくるためにも、日用品は統一しましょう。タオルだけでなく食器類や肌着なども、少量のいいモノで統一することをおすすめします。
統一感がもたらす快適さのお手本は、前項同様にホテルのインテリアです。旅行中に素敵なホテルを利用したなら、部屋の工夫を真似してみましょう。
帰ってきてまだホテルの印象が残っている間に、日用品の買い替え・統一をしてしまうのがおすすめです。写真を撮っておいて参考にするのもいいでしょう。ホテル以外でも、家具や雑貨のお店のディスプレーで「片づいていて、きれいだな」と感じるモノがあれば、どんどんそのイメージを取り入れてみてください。
あくまでも、少量のいいモノに統一、という原則は忘れないこと。買い替えが楽しいからといって、ついつい買い込み過ぎないように気をつけることです。
メンタリストDaiGo (めんたりすと・だいご)
慶応義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。
趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。ビジネスや話術、さらには恋愛や子育てまで、幅広いジャンルにおいて人間心理をテーマに執筆した著作は累計200万部を突破。『一瞬でYESを引き出す心理戦略。』(ダイヤモンド社)、『自分を操る超集中力』(かんき出版)、『ポジティブ・チェンジ』(日本文芸社)などヒット作多数。
■メンタリストDaiGo オフィシャルウェブサイト
http://daigo.me/
■ニコニコチャンネル/メンタリストDaiGo の「心理分析してみた!」
http://ch.nicovideo.jp/mentalist
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