美人は、 「ごめんなさい」を言わない。

中谷彰宏『美人力(ハンディ版)』セレクション

UPDATE 2020.07.17
公開日 2016.12.08

 美人力のない人は、「ごめんなさい」ですべて片づけます。
 おわびが多いのです。
 おわびを言われると、相手を「怒っている人」にします。

 僕は、客室乗務員の研修では、お客様に「ごめんなさい」を言わないようにアドバイスしています。
「ごめんなさい」を言われた側は、損した気分になるからです。
 機内食の肉と魚で誰かが「肉」と言うと、魚にしようか迷っていた人も「肉」と言います。
 みんな「肉」「肉」「肉」となって、後ろの50人には肉がなくなります。
「すみません、魚しか残っていないんです」と謝ると、魚しか選べない人は気の毒な立場に追いやられます。
 これは、「すみません」が原因です。
「私は魚が食べたかったから、今日はラッキーだった」と言う人は、本来は損した感がありません。
 どっちが得かわからないことなのに、「すみません」のひと言で、言われた側は「気の毒な人」になるのです。

 おわびをしすぎないことが大切です。
 謝らなければいけない場面でも、必要以上に謝ると、謝られている側が悪人になります。
 まわりからは、「女のコに謝らせることないのに。あいつはイヤなヤツ」という目で見られます。
 相手を悪人にしないことが大切なのです。

 おわびで大事なことは、「共感」です。
 相手の痛みを共有することです。
 寒い中、待ち合わせに遅れてしまって、相手が凍えていたら、くどくど謝るよりも、「寒かったでしょう」と言って、すぐお店に入ることです。
 そこで、冷静におわびをされるより、寒かったことをわかってもらえるほうが、相手は救われるのです。

(※毎週木曜日、全8回掲載予定です。5回目の次回は、12月15日掲載予定です。)

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

美人力(ハンディ版)

向上心のある大人の女性に向けて、年齢を重ねても魅力的の「美人力」を提案。人気の書籍をハンディ版として新装発売。
定価:本体900円+税/学研プラス

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