なぜかうまくいく人は、誰とでも丸くやる。

井内由佳『なぜかうまくいく神さまの処方箋』セレクション

2016.08.26

 どんなに人間関係が希薄な時代になったとは言っても、無人島でひとり暮らしをしていない以上、人とのおつき合いは避けて通れません。
 先日、30歳の女性から「ご近所づき合い」のご相談を受けました。同じマンションに住む、親御さん世代のおばさまとの関係がうまくいっていないと悩んでいます。
「引っ越してきた当初は、マンションや地域のルール、ゴミの出し方なども親切に教えてくれて、いい関係だったんですが、半年くらいたったころから、いろいろ干渉してくるようになって、うっとうしくてたまりません。最近は、洗濯物や布団の干し方、出前やピザの宅配を頼む回数についても、いろいろ言ってきます。うちのことを監視

しているみたいで気味が悪いですし、なんでここまで言われなくちゃならないのかと思うと、いやでたまりません。最近は、引っ越しも考え始めました」

 こんなふうに、優しかった人や、親切にしてくれた人が、急にいやな感じになるときというのは、一生懸命してあげたのにもかかわらず、その相手から当たり前のような顔をされたときが多いのです。

 あなたが逆の立場だったら、どう思いますか?
 困っている人に親切にしてあげたり、助けを求めている人の力になってあげたりしているのに、してもらって当然の顔をされたら、なんだかがっかりしちゃうでしょ?
 こころをかけ、好意を持ってくれていたからこそ、人によっては、悔しくなってしまうと思うのです。そうすると、どんなにいい人だったとしても、意地悪や嫌みのひとつも言いたくなってしまうものなのです。
 
 人間関係がこじれたり、ぎくしゃくしたりしたときは、自分の立場や目線で状況を見るのではなくて、相手の立場や視点に立つようにすると、潜んでいる原因がわかってきます。
 そういうこともせずに、ただ相手に対して腹を立てて、やみくもに避けたり、もめたりしていると、もっと状況が悪くなって、ほかの人間関係にまで影響が出始めます。
 だから、引っ越しだとか、転職だとか、相手を避けるための方法論ばかり考えるんじゃなくて、「あの人は、どうして変わってしまったんだろう? わたしは、何か相手の気分を損なうことを言ったり、したりしたんじゃないかしら?」と反省することが、すっごく大切なんです。
 
 神さまは、もめごとがとてもお嫌いです。
 ふた言めには、「誰とでも丸くやりなさい」とおっしゃいます。
 誰とでも丸くやろうとすることは、「まとめたり、丸めたりするエネルギー」を生みます。すると、願いが叶かなうとか、縁談や商談がまとまるとか、何かを完成させることができて、いろいろなことがうまくいくんです。
 でも、誰かともめたり、ケンカしたり、怒ったりすることは、「破壊のエネルギー」を生みます。ものごとがスムーズに進まなかったり、縁談、商談が壊れたり、ものが壊れたり、健康を害したりするんです。
 だから、いやな人がいても、なんとか丸くやろうと努力することって、非常に大切なことなのです。

 自分が「いやだな」と思う人なら、相手もこちらを「いやだ」と思っている可能性が高いでしょう。だからこそ、より丁寧に接するようにすると、関係性も変わってきます。

 たとえば、自分のほうから、お菓子でも持っていって、「いつもおこころにかけてくださり、ありがとうございます。よかったら、召し上がってください」とでも、ごあいさつしてみましょう。

 きっと先方に喜ばれて、人間関係が変わっていくはずですよ。

 

井内 由佳 (いうち ゆか)

1964年福岡県生まれ。福岡市在住。福岡大学卒業後、現リクルートの福岡支社にアルバイト職として勤務。アルバイトながらもトップクラスの成績を維持し、希望した東京での勤務を認められる。90年、結婚と同時に夫と輸入自動車販売会社を起こし、91年より仕事と家事の傍ら人々の相談に応じるようになる(相談に訪れる層は、経営者、ビジネスマン、主婦、学生と幅広く、相談者は延べ2万人以上に及ぶ)。資金借入先の横領による数千万円の借金、家族の原因不明の病、待望の我が子の死産など、さまざまな試練を乗り越え、現在2男2女の母として、妻として幸せな日々を送っている。福岡、東京を中心に全国各地で開催する講演は、毎回満席になるなど人気を博している。 主な著書に、ベストセラーとなった『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』、『わたしが神さまから聞いた人間関係の裏ルールをお話しします。』(ともに総合法令出版)、『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』(文屋)などがある。

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作品紹介

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