なぜかうまくいく人は、 仕事ができない人にも感謝する。

井内由佳『なぜかうまくいく神さまの処方箋』セレクション

更新日 2020.07.20
公開日 2016.08.12
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 職場には、いわゆる「仕事のできない人」がいることがあります。責任感がなかったり、ミスばかりしたり……。こういうお悩みは、問題が自分のことではないだけに、頭が痛い問題と言えるかもしれないですね。

 でもね、どこの職場にも、仕事のできない人っているものなんです。だからこそ、仕事、いいえ、世の中が成り立っているのです。
 もし、野球の試合で選手がホームランバッターばかりだったとしたら、野球はつまらないですよね。何しろ、出てくるバッターが毎回ホームランばかりを打つんですから。
 仕事においても、いろいろな人がいるからこそ、個性が際立つのです。全員が優秀な人ばかりだとしたら、どんなに仕事ができたとしても、それは当たり前のことで、評価なんてされません。
 よく、人を励ますときに、「人と比べるな」とか「自分らしく生きろ」などと言いますが、社会に出たら、オリジナリティーを持つ人、人より抜きん出た人が成功し、稼げるのです。
 つまり、職場でも、仕事ができない人がいるからこそ、優れた人が引き立つのです。
 だから、仕事ができない人にイライラするのではなく、その人がいるからこそ、自分が引き立つのだと考えてみましょう。

「そうは言っても、わたしがその人の尻ぬぐいをしなきゃならないし、そのことを上司や会社は知りませんよ」と思うかもしれません。
 でもね、じつは、自分が思っている以上に、会社も上司も世間も、よーく人を見ているんですよ。
 もちろん、神さまだって、見ています。
 神さまのお力は、自分と相手との間に、「してあげたこと」と「されたこと」の差がなくなるように働きます。
「人からしてもらったことより、してあげたことが多い人」が幸運を、「人にしてあげたことより、してもらったことが多い人」が不運を与えられるのです。
 だから、あなたが、仕事ができない人の尻ぬぐいをしてあげていれば、必ず神さまがご褒美をくださいます。

 また、神さまは、「仕事で成功を収める人は、人のこころをつかんで、人を動かせる人だ」とおっしゃいます。
 たとえ、職場に仕事ができない人や、いやな人がいたとしても、その人たちの気持ちをつかんで、さらにその人たちを上手に動かすことができたなら、あなたはきっとひと回り大きくなります。
 職場にはさまざまな価値観の人たちがいます。そういった人たちとそつなく関わりながら、自分の仕事に生かしていくことができたら、あなたの評価はさらに上がるはずです。
 だから、むしろ仕事ができない人に対しては、自分を研いでくれる「砥石」だと思って、ありがたく接したほうがいいのです。誰もが「使えない」と思っている人を、「使える」人に変えることが、手腕の見せどころです。

 

井内 由佳 (いうち ゆか)

1964年福岡県生まれ。福岡市在住。福岡大学卒業後、現リクルートの福岡支社にアルバイト職として勤務。アルバイトながらもトップクラスの成績を維持し、希望した東京での勤務を認められる。90年、結婚と同時に夫と輸入自動車販売会社を起こし、91年より仕事と家事の傍ら人々の相談に応じるようになる(相談に訪れる層は、経営者、ビジネスマン、主婦、学生と幅広く、相談者は延べ2万人以上に及ぶ)。資金借入先の横領による数千万円の借金、家族の原因不明の病、待望の我が子の死産など、さまざまな試練を乗り越え、現在2男2女の母として、妻として幸せな日々を送っている。福岡、東京を中心に全国各地で開催する講演は、毎回満席になるなど人気を博している。 主な著書に、ベストセラーとなった『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』、『わたしが神さまから聞いた人間関係の裏ルールをお話しします。』(ともに総合法令出版)、『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』(文屋)などがある。

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