なぜかうまくいく人は、 大切な人との「思い出」にお金を使う。

井内由佳『なぜかうまくいく神さまの処方箋』セレクション

更新日 2020.07.20
公開日 2016.08.05
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 「お金を使うことに罪悪感がある」という人の話を聞くことがあります。
「金銭感覚は育った環境に影響される」と前項で述べましたが、こういう人も、子どものころの環境に影響されていることが多いようです。
 きっと、親から「お金は極力使わないで、貯めるのよ」「節約が一番大切」などと聞かされて育ったのでしょう。親は、いつも節約ばかりしていたはずです。

 そもそも、お金は、生活を助けてくれる、便利でありがたいツールです。人も自分も、喜ばせたり、しあわせにしてくれたりする、貴重なツールでもあります。
 お金は、「使うこと」によって初めて価値が出るもので、「持っていること」で価値が出るものではありません。
 わたしの経験から言うと、一生懸命働いているのにお金の苦労の絶えない人は、お金が減っていくことを恐れて、「節約しすぎる人」です。
 人生は、自分が思った通りに進むものですから、節約ばかりに執着していると、節約しなければならない人生になります。お金を使って楽しもうとか、癒されようとか、自由を手に入れようとかいう気持ちがないと、豊かな人生はやってきません。

 お金を使うことで大きな幸福感を味わえるのは、大切な人と過ごす時間でしょう。家族やお友だちと素敵な時間を共有することで、人は輝きます。お金では買えないものを、手に入れることができます。
 ですから、節約ばかりしないで、家族やお友だちとの旅行や食事にどんどんお金を使ってみてください。
 年をとって、死ぬ間際に思い出すのは、ものではなく「思い出」。それが充実していれば、しあわせな人生の幕引きと言えます。
 お金を使うことを恐れていては、人生で一番大切でしあわせなことを手に入れ損ねてしまいます。どうぞ、お金を使う喜びを知ってください。
 
 お金のこころって、人のこころと似ているんです。
 わたしたちも、出かけるときに、気持ちよく送り出してもらえると嬉しくなりますよね。でも、出かけるときにグジグジ言われて、いったん送り出したのに、「出さなきゃよかった」「早く帰ってきてほしい」なんて文句を言われたり、束縛されたりすると、帰りたくなくなりますよね。
 お金もそうなんです。気持ちよく送り出してもらえると嬉しくなって、その人のもとへ「帰りたい」と思うのです。
 このお金の真理を知って、罪悪感なく、気持ちよくお金を送り出してあげましょう。そうすれば、やがてお金は戻ってくるものなのです。

 

井内 由佳 (いうち ゆか)

1964年福岡県生まれ。福岡市在住。福岡大学卒業後、現リクルートの福岡支社にアルバイト職として勤務。アルバイトながらもトップクラスの成績を維持し、希望した東京での勤務を認められる。90年、結婚と同時に夫と輸入自動車販売会社を起こし、91年より仕事と家事の傍ら人々の相談に応じるようになる(相談に訪れる層は、経営者、ビジネスマン、主婦、学生と幅広く、相談者は延べ2万人以上に及ぶ)。資金借入先の横領による数千万円の借金、家族の原因不明の病、待望の我が子の死産など、さまざまな試練を乗り越え、現在2男2女の母として、妻として幸せな日々を送っている。福岡、東京を中心に全国各地で開催する講演は、毎回満席になるなど人気を博している。 主な著書に、ベストセラーとなった『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』、『わたしが神さまから聞いた人間関係の裏ルールをお話しします。』(ともに総合法令出版)、『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』(文屋)などがある。

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作品紹介

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