挨拶は、 すれ違いざまでもする。

中谷彰宏『会話力のある人は、うまくいく。』セレクション

UPDATE 2020.07.17
公開日 2015.03.19

 すれ違う人は、二度と会わない可能性があります。
 知らない人より、もっとすごい関係です。
 すれ違いざまの会話こそが、大切です。
 会話は、目的があるとイヤらしくなります。
「この人と話したほうが利益になる」「誰かを紹介してもらえる」「いいことがある」ということを期待した会話は、下心が相手にバレて、印象を悪くします。
 そもそも、会話の中に利害を持ち込んではいけないのです。
 つい利害を持ち込んでしまうのは、意識して、嫌われないように、得になるようにしようと考えるからです。

 すれ違いざまの挨拶ができない人は、短い会話が苦手です。
 たった1秒でも、会話はできます。
「こんにちは」も「どうもありがとうございます」も、1秒です。
 1秒の会話をしているかどうかで、大きな差になるのです。

 山登りをしている人は、知らない人同士で「こんにちは」と挨拶します。
 山登りは疲れます。
 挨拶のメリットは、「こんにちは」と言うことで元気が出ることです。
「知らない人と話して、ややこしいことになりたくない」と思って返事をしないと、疲れがたまっていきます。
「こんにちは」に「こんにちは」で返すと、両方が元気になります。
 黙っている人間に、みんなの疲れがたまっていくことになるのです。
 山登りでは、必ず下りの人から「こんにちは」と言います。
 下りの人は、頂上に登ってテンションが上がっているので、とてつもなくいい人になっています。
 登りの人はまだ頂上に行っていないので、テンションが上がりきっていません。
 すれ違いざまの挨拶で、テンションの高い人からテンションとエネルギーを受け取れるのです。
 
 会話は、ただの情報のやりとりではありません。
 会話は、エネルギーのやりとりです。
 会話の量が増えれば増えるほど、受け取れるエネルギーが大きくなるのです。

 

中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。

■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/

作品紹介

会話力のある人は、うまくいく。

好調の「うまくいくシリーズ」第6弾。「会話力のない人」は、モテないし、成功しない。話方を変えると、生き方が変わり、仕事も、恋愛も、人間関係もうまくいく。会話力をつけることでチャンスをつかむ、55の方法を紹介する。
定価:本体1,200円+税/学研プラス

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