『なんで言うことを聞けないの?』 注意度★★★★☆

曽田照子『ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66 』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2014.12.18
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何度も注意しているのに無視して同じ行動を繰り返す息子。
もうホントに憎たらしくて「なんで言うことを聞けないの?」と
強く叱ってしまいます。
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☆ 質問形での注意はやめよう。

 遅刻しそう、部屋が散らかっている……そんなとき。子どもが言うことを聞かないと、イラッとしますよね。
 ところで、親が子どもに言うことを聞かせたいときって、必ず親側の都合で、子どもを思い通りに動かしたいとき、ではないでしょうか? うちではそうでした。
 よく考えてみると、子どもは時間に遅れても気にしないし、部屋が散らかっていても平気。気になったり困ったりするのは、親だけなんです。
 そこを踏まえて、言葉をちょっと変えてみませんか?

 子どもは疑問形で叱られると意味がストレートに入ってこないのだそうです。
「なんで言うことを聞けないの?」と言うとき、本当に言いたいのは「ママの言うことを聞きなさい」ですよね。
「部屋を片づけよう」でも、まだ抽象的でわかりません。
「オモチャをオモチャ箱に戻してください」ですね。それでもまだぴんと来ない場合は「ぬいぐるみさんをベッドに寝かせてあげて」「電車を車庫に戻してください」などと、遊びの延長と感じられるような言葉をかけると、素直に動いてくれることもあります。
 言うことを聞いてくれた場合は、「ありがとう、ママうれしいよ!」と感謝の言葉も忘れずに。喜んで次も動いてくれます。

 また、声をかけるときには、子どもの様子を見てからのほうが良さそうです。
 子どもが何かしていたら「それが終わったら○○しよう」「もうすぐお客さんが来るから片づけよう」など、すぐにさせようとするのではなく、予告の言葉を挟みます。
 子どもだってすぐに切り替えるのは難しいのです。

曽田 照子 (そだ てるこ)

千葉県出身、東洋大学文学部卒業。広告制作プロダクションでコピーライター経験後、フリーライターとして独立。現在は3人の娘の子育て経験を生かした書籍を執筆している。著書に「お母さん、ガミガミ言わないで! 子どもが勉強のやる気をなくす55の言葉」(学研パブリッシング)、「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたときに読む本」(中経出版)などがある。

速水 えり  (そだ てるこはやみ えり)

かわいいイラスト、ハウツーもののイラスト、子ども向けのイラストなどを中心に創作。男女3人の子育ての日々をコマ漫画にしたりと、子育てをエンジョイ中。

作品紹介

ママ、言わないで! 子どもが自信を失う言葉66

つい、わが子に言ってしまうキツイ一言…。へっちゃらなようで子供はしっかりヘコんでます。そんな時の「いい方法」を教えます!
定価:本体1,300円+税/学研プラス

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