判断は正誤で、決断は好悪で。

千田琢哉『20代で人生が開ける「最高の語彙力」を教えよう。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2018.02.12
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これだけ情報が豊かな社会に暮らしながら、
判断と決断という言葉の区別がついていない人は多い。
もう十数年も前、私の経営コンサルタント時代からあちこちで叫び続けている、
判断と決断の違いについて、いまだに、
「目から鱗(うろこ)でした」「人生が変わりました」という手紙やメールが届く。
だからこそ、あえてここでも強調しておきたい。

「判断は正誤で決め、決断は好悪で決める」
自他ともにこれは使えるから、
ぜひあなたの一生モノの財産として自分の身体に刻み込んでおいてもらいたい。
「判断」とは、マークシートの正誤問題と同じく、
論理的に考えれば誰もが同じ答えになる決定行為だ。
正しい判断を下せるよう、日々勉強に励むことでこれは容易になる。
一方の「決断」とは、
判断を経て、正誤問題を勝ち抜いた“正しい選択肢 ”から、
あなたの好悪をもとにエイヤッ!と選ぶ決定行為だ。

信じられないかもしれないが、
百戦錬磨のカリスマ経営者でも決断で迷うことはいくらでもある。
そんな時に経営コンサルタントは「ここまで来たら、好き嫌いで決めましょう」と
背中を押すことが大切な役割だった。
もちろん、好悪で決めて失敗することはいくらでもあるが、
正誤で決めて失敗するよりも、はるかにましだ。
正誤で失敗したら立ち直れないが、好悪で失敗してもまたやり直せるからだ。

(※この連載は、毎週月曜日・全8回掲載予定です。次回は2月19日掲載予定です。)

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

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