仲間外れにされたら、「今いるグループから卒業しなさい」の合図。

千田琢哉『集中力を磨くと、人生に何が起こるのか?』セレクション

更新日 2020.09.18
公開日 2016.08.22
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学校や会社で、いじめはお盛んだ。
表面化するわかりやすいいじめから、水面下で起こっている陰湿ないじめ
まで様々だが、人が集まれば、そこには必ずいじめが発生するものだ。
もし、あなたがいじめに巻き込まれたら、どうすればいいのか。
率直に申し上げて、自力ではどうにもならない。
組織の力を借りてチクリまくるか、あなたをいじめる張本人に、
みんなの前で罵声を浴びせるかくらいだ。
結果は自己責任で、一度やってみる価値はある。
いざとなったら今いる場所を去る、という覚悟があれば、
どんなことでもできるはずだ。
私が特におすすめなのは、仲間外れにされたら、
「今いるグループから卒業しなさい」という合図だと考えることだ。

あなたが仲間外れにされる理由は、もともと人間に、
異質なものを恐れる本能が備わっているせいである。

自分と異なるものを見ると、恐怖で批判したくなるのだ。
それはあなたが周囲より不器用であることもそうだが、
反対に器用過ぎるのも異質なものとなる。
たとえばあなたが、今いる場所で突出して優秀だとしよう。
周囲から見たら完全に異質だし、何よりもあなたが強い違和感を抱くはずだ。
明らかに組織で浮いていることを、いやが応でも、日々感じるのだ。
その結果、別に仲間外れにされていないのに、転職したり独立したりする。
レベルが違い過ぎて、今の場所に居続けるのが自然の摂理に反するからである。
反対に、周囲よりあなたが明らかに不器用である場合には、
今の場所にあなたの幸せはないということを教えてくれているのだ。
「いじめは犯罪です!」というのが昨今の模範解答だが、
模範解答を遥かに超越した自然の摂理としては、
いじめはいつもそこにあるものとして考えるのが現実的だ。
いじめというのは、どれだけゼロにしようとしらみつぶしで解決しようとしても、
決してゼロにはならない。
だったら今いる場所から飛び出して、次の人生に意識を集中することだ。

「転職しても大変なのは一緒」
「独立したら苦労する」というのは、嘘だ。

今いる場所で仲間外れにされ続けるよりは、
さっさと飛び出したほうがずっといい。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

集中力を磨くと、人生に何が起こるのか?
「成功する人」が持っている目標実現のスキル52

20代、30代のカリスマ千田琢哉が大手損保勤務、経営コンサルタント時代、ビジネスエリート3300人に学んだ「集中力」の磨き方。
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