他人と競争すると散漫になり、 自分と競争すると集中できる。

千田琢哉『集中力を磨くと、人生に何が起こるのか?』セレクション

更新日 2020.09.18
公開日 2016.07.04
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あなたは競争するのが好きだろうか。
競争好きな人は、いつもストレスが溜まってイライラしている。
他人に勝とうとどれだけ競争しても、結局№1になれない人のほうが多いから、
敗北者として人生を終えなければならない。
ここに議論の余地はない。
ところが、いくら競争してもストレスが溜まらず、
落ち着いて集中できる相手がいる。

その「競争相手」とは、昨日までのあなた自身だ。

私はこれまでずっと自分と競争してきたが、ノンストレスで、淡々と集中できた。
他人との競争とは、ピラミッド社会で頂点を目指し、
身も心もボロボロになって、敗北するまで戦い抜くということだ。
これに対して自分との競争とは、雲上の社会で極めて優雅に、
自分の好きなことに集中するということだ。
高度1万メートルの雲の上というのは、雨も嵐も雷も存在しない。
ただ静かに、透き通るようなブルーが一面に広がっているだけだ。
ここで大切なことは、ピラミッド社会の中でいくら生涯勝ち続けても
雲の上には永遠に届かないという事実である。
ではピラミッド社会から雲上の社会に引っ越すには、どうすればいいのか?

それはピラミッド社会から脱出することである。

周囲のしょぼい他人と競争することから卒業して、昨日までの自分と競争するのだ。
こんなことは長期的成功者なら誰でも知っている事実だが、誰も教えてくれない。
なぜなら、世の中にはピラミッド社会で生きている人々が大半なのだから、
その人たちの人生を否定するようなことは、とても言いにくいのだ。
私にしても、こうして本で書いている内容を、その辺の通行人を捕まえて、
「おい、今からピラミッド社会を脱走してこっち側に来ないか?」
と説こうものなら、変人と見なされて、逮捕されかねない。
だから、こうしてわざわざ本書を買ってでも自分を成長させたいと思う人にしか、
ありのままの真実を公開することはできないのだ。
ピラミッド社会から雲上社会に引っ越すために必要なのは、
唯一あなたの覚悟だけだ。
サラリーマンでも経営者でも芸術家でも、
職業に関係なく、自分と競争することは可能だ。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

集中力を磨くと、人生に何が起こるのか?
「成功する人」が持っている目標実現のスキル52

20代、30代のカリスマ千田琢哉が大手損保勤務、経営コンサルタント時代、ビジネスエリート3300人に学んだ「集中力」の磨き方。
定価:1,200円+税/学研プラス

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