あなたが一生の付き合いになると思っている人を思い浮かべてもらいたい。
その人との出逢いは、朝ではなかったか。
百歩譲って、午前中の出逢いではなかっただろうか。
私の親友や大切な人たちとの出逢いを虚心坦懐に振り返ってみると、
不思議なことに朝に出逢った人たちばかりだ。
反対に、
夜に出逢った人とも仲良くなったことはあるにはあるが、
不思議なことにその付き合いはあまり長続きしなかった。
この原因はハッキリしている。
午前中というのは下心のない出逢いが多いが、
午後以降になると下心のある出逢いが多くなるからだ。
出逢いというのは下心が伝わった瞬間、感動が急にしぼんでしまう。
学生時代でもクラス替えや席替えがあったときなど、
朝イチで声をかけ合った同士で仲良くなることが多いのはそのためだ。
私が高校時代に出逢った親友は、
最初の美術の授業でたまたま席が前後になったからだった。
どちらから声をかけるわけでもなく、
自然にそのまま打ち解け合っていた。
そして今でも、淡々と付き合いが続いている。
新卒で入った会社の内定式の開始前に、
たまたま明らかに周囲から浮いていた者同士が引き寄せ合い、
どちらからというわけでもなく自然に声をかけていた。
社会人になってからもずっとこの調子で、
朝イチでアポを取った社長たちの多くといまだに付き合いが続いている。
朝の出逢いは、一生の付き合いになりやすいのだ。
誰かと一生の付き合いを築きたければ、
ぜひ朝のうちに出逢っておくべきだ。
朝というのは誰だって気分良く生きたいものである。
たまに朝から怒っている人もいるが、
その人だって本当は好きで怒っているわけではなく、
心の中では泣いているのだ。
朝には人の魅力を増す不思議な力が秘められているから、
ぜひこれを活かさない手はない。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
人生の勝負は、朝で決まる。
「結果を出す人」が続けている52の朝の習慣
20代のカリスマ・千田琢哉が大手損保勤務、経営コンサルタント時代にビジネスエリート3300人から学び取った「朝の戦略」。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 「おはようございます」は、 100%自分から 発信すると決めておく。
- 夜惚れても朝冷めるが、 朝惚れたら夜は冷めない。
- 夜が元気な人より、 朝が元気な人のほうがカッコいい。
- 徹夜は自己満足のため。 朝勉は自己実現のため。
- 出社時間は、人生の集大成だ。
- 寝室の換気で、 睡眠の深さは変わる。
- あなたの目覚めが悪いのは、 嫌いなことをやって生きているから。
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