出社時間は、人生の集大成だ。

千田琢哉『人生の勝負は、朝で決まる。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2016.01.25
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サラリーマンの出社時間ほど雄弁なものはない。
口では嘘をつけても、出社時間は嘘をつけないのだ。
たとえば「やる気だけはあります!」といくら吠えても、
本人が遅刻の常習犯だったら、あなたはその人間を信じられるだろうか。
信じられるはずがないだろう。

いかなる理由があろうと、
遅刻は「やる気がない」ことの証拠だ。

仮に遅刻しなくても、いつもギリギリセーフの人は
やる気がないと評価されても文句は言えないのだ。
反対に、寡黙なのに朝イチ出社の常連で、
仕事でも淡々と成果を挙げ続けていたらどうだろう。
あなたはその人のことを「やる気がある人だ」と思うに違いない。
実際にはたいしてやる気がなかったとしても、
いつも朝イチで出社するということは
黙っていても周囲からやる気があると見なされるものなのだ。
さて、ここで大切なことは他人事ではなく、あなた自身のことである。
あなたの出社時間は、どうなっているだろうか。
もし出社時間が遅いなら、出世はほぼ絶望的だ。
どうせ人生の大半の時間を仕事で費やすなら、
出世しないより出世したほうが絶対に楽しいはずだ。
ここは一つ本音かつ本気で、次のように考えてみたい。
出社時間を早めるには、早く会社に到着しようと無闇に慌てる必要はない。
慌てなくて済むように、家を出る時間を早めればいいだけなのだ。
では、家を出る時間を早めるためには、どうすればいいのか。
それは早く起きることである。
早く起きるためにはどうすればいいのだろうか。
もちろん、早く寝ることだ。
早く寝るためには、早く仕事を済ませて早く帰宅することだ――。
このように考えていくと、

「あなたの出社時間が、
あなたの人生の集大成である」

という事実に気づかされるのではないだろうか。
出社時間が早い人は、人生全般がスピーディな人同士で付き合っている。
出社時間が遅い人は、人生全般がスローな人同士で付き合っている。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

人生の勝負は、朝で決まる。
「結果を出す人」が続けている52の朝の習慣

20代のカリスマ・千田琢哉が大手損保勤務、経営コンサルタント時代にビジネスエリート3300人から学び取った「朝の戦略」。
定価:本体1,200円+税/学研プラス

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