最難関中学合格者多数の算数塾講師と数学オリンピック入賞者多数輩出の数学教師が奇跡のコラボ! 教育のカリスマ2人が唱える、子どもを伸ばす最善の方法とは?
もくじ
現代の子育てに必要なのは“引き算”だ!
ネット社会といわれる現代。「子育て」とひとたび検索すれば、『〇歳までに〇〇を』『子育てに大切な〇〇』『子どもを伸ばす〇〇法』といった善意の子育てアドバイスが無数に流れ込んできます。その膨大な選択肢の中から比較検討し、最善のものを選び取らなければならない――選択肢の多さに迷うこと自体が、現代の子育てのストレスの原因の1つです。
このように、“より良い子育て”に関する情報があふれている現代だからこそ、親たちに必要なのは、「これをするといいよ」「あれをするといいよ」という「足し算」の情報ではなく、「これもいらない」「あれもいらない」と仕分けする「引き算」の発想なのではないでしょうか。
教えないのに、子どもが夢中で学び続ける! 教育のカリスマ2人がたどりついた結論
この「引き算の子育て」を提唱するのは、教育界が注目するベテラン教育者2人です。
1人は宮本哲也氏。宮本氏がたった一人で取り仕切る宮本算数教室は、完全な静寂に包まれた授業が特徴で、カリキュラムも教室所在地も非公開。先着順の入塾にもかかわらず最難関中学合格者を多数輩出。謎に包まれた算数教室としてMBS系のドキュメンタリー番組「情熱大陸」でも取り上げられました。
もう1人は、「イモニイ」こと井本陽久氏。数学オリンピック上位入賞者を多数育てた元・栄光学園教師。東大に何十人も送り込む超進学校にいながら大学受験度外視のユニークな授業を展開し、NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル〜仕事の流儀」でも、その教育哲学が特集されました。2016年からは私塾「いもいも」を主宰しています。「いもいも」は個性豊かなキャラが集まって、授業はいつも爆笑に包まれています。
一見対称的なふたりですが、2人には共通する教育観があります。端的に表現すれば、「余計なことはしない」こと。
子どもには自ら育とうとする力と人生を切り拓く才能が備わっており、それが開花するのをにこにこしながら見ていてあげればそれだけでいい。それが、子どもにとっての最善を引き出す最も良い方法だというのです。
「子育てに不安を抱える人」「情報過多に疲れている人」必読の1冊!
本書では、宮本氏と井本氏に、子育てにまつわる「余計なこと」を徹底的に仕分けしてもらいました。ときに痛快、ときにハッとさせられる内容が満載です。
子育てに不安を抱える人、巷にあふれる子育て情報に疲れている人は必読の1冊です!
【本書の構成】
序章 引き算の子育てとは?
第1部 引けるところが見えてくる
第1章 家畜になるな、野人であれ
第2章 ダメでいい、ダメがいい
第3章 成功ではなく、成長を考える
第2部 教えない教室の現場から
第4章 宮本算数教室の静寂
第5章 いもいも数理思考力教室の爆笑
第6章 共通の教え子が見た闇と光
第3部 やらなくていいことQ&A
第7部 やる気をみせてくれません
第8部 勉強よりプログラミング?
第9部 つい怒鳴って叱ってしまう
終章 子どもを見るということ
教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏の最新刊
本書は教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が共著者の一人として参加した最新刊です。
幼児教育から中学受験、名門校、不登校、教育格差、教育虐待まで、さまざまなテーマで教育現場を取材したおおた氏もなお、「子育てや教育について知ればしるほど、むしろ、親ってほんと無力なんだなという結論に近づいていきます」と語ります。
本書では、宮本氏と井本氏の哲学に共感しつつ、ときには読者の目線に立ち、ファシリテーター的役割を担います。
終章では、仕分けを通じても絶対に削れない「子どもを見る」という本質について深く考察します。親としてのあり方を見つめ直したい方にこそ、手に取っていただきたい1冊です。
[著者紹介]
宮本哲也
算数講師。「宮本算数教室」主宰。学生時代に塾業界に足を踏み入れ、大手進学塾講師を経て1993年に宮本算数教室を横浜に設立。無試験先着順の入室にもかかわらず、卒業生の80%は首都圏トップ校に進学した。その後、NYマンハッタンの教室移転等を経て、現在は東京都千代田区にて、小1から小6を対象に授業を行っている。著書は『賢くなるパズル』(Gakken)、『算数と国語を同時に伸ばすパズル』(小学館)、『強育論』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。「情熱大陸」(MBS)、「THE 名門校」(BSテレビ東京)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)など多くのテレビ番組にも出演している。
井本陽久
数学教員。私塾「いもいも」主宰。大学卒業後、母校でもある私立栄光学園中学校・高等学校の数学教師になる。20年以上前から思考力を重視するアクティブラーニング型の授業に取り組み、最難関大学合格者のみならず、数学オリンピック上位入賞者を多数輩出している。2016年、いもいもを設立。現在は小中高生を対象に、「いもいも思考力教室」「数理思考力教室」「森の教室」など、数学の枠にとらわれない教育を展開している。その独自の授業スタイルや教育観は、おおたとしまさの著書『いま、ここで輝く。』(エッセンシャル出版)に著され、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)でも特集された。
おおたとしまさ
教育ジャーナリスト。リクルートでの雑誌編集を経て独立。数々の育児誌・教育誌の企画・編集に携わる。現在は、幼児教育から中学受験、思春期教育、ジェンダー教育、教育虐待、不登校、教育格差問題まで多岐にわたるテーマで現場取材および執筆活動を行っている。書籍のみならず、新聞から女性誌、各種ウェブメディアまでさまざまなメディアを舞台に、取材成果を発表し、テレビ・ラジオなどへの出演や講演も多数。中高教員免許をもち、小学校教員や心理カウンセラーとしての経験もある。著書は『いま、ここで輝く。』(エッセンシャル出版)、『学校に染まるな!』(ちくまプリマー新書)など80冊以上。
商品の紹介
■書名:『子どもが自ら考えだす 引き算の子育て』
■著:宮本哲也、井本陽久、おおたとしまさ
■発行:Gakken
■発売日:2024年2月6日
■定価:1,760円(税込)
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