“ちょっとヘンなドリル”『天才!!ヒマつぶしドリル』が25万部突破!
『算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル』
「やさしめ」「ちょっとやさしめ」「ふつう」「ちょいムズ」「かなりムズ」
年間1万部売れたら大ヒットとされる参考書・ドリルの業界。その中で、異例の売れ方をしている本がある。『算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル』シリーズだ。発売されるやいなや話題となり、WEBメディアやTVメディアでも多数取り上げられ、発売わずか8か月でシリーズ10万部の発行部数となった。2023年には新たに「ちょいムズ」「やさしい」、2024年「かなりムズ」も加わりシリーズ累計発行部数25万部に。
ドリルといえば、「ちゃんと勉強になる」、「信頼性が大事」という認識だが、本書は『ヒマつぶしドリル』というタイトル、「遊んでいたらアタマがよくなっちゃった」というオビの文言など、既存のドリルのイメージからはかけ離れている。しかし、その本が人を惹きつけてやまない。なぜこんなにも売れているのか、その魅力を探ってみた。
もくじ
塾業界を席巻中! りんご塾のメソッドが凝縮
この本の元となったのは、著者の田邉亨氏が運営する“りんご塾”の教材だ。このりんご塾は、滋賀県にある塾で、算数オリンピックの金メダリストを毎年のように輩出しているという、塾業界では名の知れた存在なのである。しかも、このりんご塾に通う子どもたちのほとんどは、私立小学校の受験などは経験していない、公立の小学校の児童。いわゆるふつうの学校に通う子どもたちの学力を伸ばし、算数オリンピックのメダリストに育て上げているのだから、驚きだ。
本書をめくってみると、算数と国語に関連するパズルが目に飛び込んでくる。しかも、いろいろなパターンの問題があり、見た目にも楽しく飽きない。算数に関連するパズル、国語に関連するパズルが1見開きごとに切り替わるのも、脳の違う部分を使っているような感覚があり、たのしく心地よく勉強に没頭できる。
本書の「はじめに」を読んでみると、そこには「没頭して楽しんでいる時間にこそ、子どもたちの天才性が育つ。」という内容が書かれている。りんご塾のメソッドの1つである、子どもたちが自分から解きたくなるような問題。それが多数掲載されているからこそ、本書は読者の心を掴んでいるのであろう。
例題を解いてみよう!
問題1:「味をしめる」「うでが鳴る」「けりがつく」「目がない」の4つの慣用句を探して線でつなごう!
(「ちょっとやさしめ」 p75より)
答えはこちら…
問題2:1~7までの数を〇の中に入れよう。それぞれ四角の中の数を足すと、答えがすべて同じになるようにしてね。同じ数は1回しか使えないよ。
(「ふつう」 p24より)
答えはこちら…
皆さん解けましたか?簡単そうにみえて意外と大人も頭を使って考え込んでしまいますよね。
本書では子どもはもちろん大人も夢中になれる問題を揃えています。
ユルさと媚びなさが魅力の伊豆見香苗のイラストが満載
この本のイラストは伊豆見香苗氏が手掛けている。伊豆見氏は、動くLINEスタンプの「えっびっ」などが有名な新進気鋭の若手イラストレーターだ。
単純に問題が並ぶのではなく、伊豆見氏のイラストで形作られる物語の世界観に沿って出題されるのが本ドリルの特徴。舞台となるのは、宇宙のどこかにある「惑星ヒマージュ」。このヒマージュを取り仕切る「カミさま」は、「ヒー」と「マー」を立派な後継者として育てるべく、100問の問題を解かせていく。わかるようなわからないような設定だが、こういったストーリーがあることで、児童書を読んでいるようなワクワク感を得られるのも、本書が人気な理由なのだ。
そして、特筆すべきは伊豆見氏のイラストの絶妙な塩梅だ。ユルい、そして、生意気だ。「僕たちかわいいでしょ」と訴えかけるイラストではない。ぜんぜん媚びないのが、生意気でかわいいのだ。
製作陣は、“大人がこうあってほしい”という子ども像を、キャラに押し付けないように意識したとのこと。だから、ヒーとマーは「頑張るぞ」とか「勉強になったね」などというセリフは発さない。「おなか空いた~」「めんどくさ~い」など、子どものリアルに近いセリフを発する本書は、お勉強感を感じずに友だちと遊ぶ感覚で楽しめる、肩ひじ張らないドリルとして子どもたちに受け入れられているのである。
驚かされるのは、そのイラストの点数の多さ。伊豆見香苗が手掛けたイラストが全ページにわたり描かれている。一般的に、書籍に描かれるイラストは、数点だけが新規で描き下ろされ、それが全編にわたって流用されることも多いが、このドリルは一点モノのイラストがとてつもなく多い。
これだけ面倒なことをやってのけるというのは、伊豆見氏や製作陣の本書にかける情熱がなせる業であろう。
触感や使い心地もいい、細部まで目が行き届いた造本
この本の魅力として最後に挙げたいのは、造本の完成度の高さだ。
ワニ革を模した紙にカラーの箔押しでタイトルが印字された表紙は、書店店頭で目を惹き思わず触りたくなる。可愛さと高級感をそなえたデザインは、大人も自分の本として持っていたくなるほどだ。
そして、書き込んで使いやすいように大きく開く仕様になっている。これには多くの保護者から「子どもが使いやすくてよい」という感想が寄せられていた。さらに、答えを書き込むところがすべて白地になっているのは、「間違えて消しゴムで消したときに消しやすいように(インクが乗っていると字が消えにくい)」とのことだ。使う子どもたちのことを考えた、細部まで目が行き届いた仕様には頭が下がる。
ドリルというと大判のものが思い浮かぶが、この本は小さい(天地182㎜、左右148㎜)のも嬉しい。旅行やちょっとしたお出かけにも持っていきやすく、子どものヒマつぶしの味方になってくれる。スキマ時間にスマホやゲームばかりさせるのではなく、こういった楽しい“学び”を取り入れられるのは、親としても助かるだろう。
人気の秘密を探ってみると、十分すぎるほどその魅力が見つけられた本書。興味のある方は、ぜひ、書店やネット書店でご自身でも確認してみてほしい。
《『ヒマつぶしドリル』シリーズに寄せられた感想》
・面白い問題が数多くあり、子どもが自ら進んでドリルに取り組んでくれた。
・長時間の新幹線移動の間の暇つぶしに子供に買ったところ、夢中でやっていました。内容もバラエティに富んでいて飽きず、買って良かったです!
・スキマ時間に子どもと一緒に大人も楽しめるところがとても良いなと思いました。試験問題などの勉強とは違い、子どもが楽しそうにわくわくしながら、ひらめきや想像力で問題を解けるところも良いなと思いました。
・イラストがかわいくて、ストーリー性があって良い。
・息子にとってとても楽しかったようで、あっという間に一冊終わってしまいました。
・見た目が取り組みやすく、子供が自主的に取り組んでいる。
・多くのパターンの問題が、繰り返し難易度を上げて出てくるので、小さな子どもでも解きやすいと思った。ページをしっかり開けるので、小さい子どもでも扱いやすかった。
・子どもが本の内容の面白さに夢中になっている。
・大きさも子どもがみるのにちょうどよくページもめくりやすい。“勉強”と堅苦しくなく楽しんで問題を解いていたのでとても良かったです。解けた後に嬉しそうに家族に報告してきたり一緒に考えたりコミュニケーションもとれて満足です。ありがとうございました。
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商品の紹介
■書名:『算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル やさしめ』
■著者: ■発行:Gakken
■発売日:2023年10月26日
■定価:1,210円(税込)
■書名:『算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル ちょっとやさしめ』
■著者: ■発行:Gakken
■発売日:2022年4月21日
■定価:1,210円(税込)
■書名:『算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル ふつう』
■著者: ■発行:Gakken
■発売日:2022年4月21日
■定価:1,210円(税込)
■書名:『算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル ちょいムズ』
■発行:Gakken
■発売日:2023年4月20日
■定価:1,210円(税込)
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■書名:『算数と国語の力がつく 天才!!ヒマつぶしドリル かなりムズ』
■発行:Gakken
■発売日:2024年2月22日
■定価:1,210円(税込)
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本書を購入する(楽天ブックス)
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