「物語を作ることを急がず、糸を手繰り寄せるように……」(ねじめ正一氏評より)第26回小川未明文学賞刊行!

ティーンズ文学館『スケッチブック 供養絵をめぐる物語』

更新日 2018.12.18
公開日 2018.11.30
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約500の応募作から選ばれた、岩手県の遠野を舞台に描かれる、ひと夏の再生の物語

 第26回小川未明文学賞大賞受賞作品『供養絵―心寄り添い人―』を書籍化。
(※小川未明文学賞については、https://gakken-ep.jp/extra/mimei-bungaku/をご覧下さい)

 ある出来事がきっかけで絵を描くことをやめてしまった小学6年生の紗理奈。岩手県の遠野の地で死者を描く風習「供養絵」と出会い、徐々に変わっていく様子が描かれます。描く人と描かれる人、魂と魂とが共鳴する、ひと夏の再生の物語です。

 選考委員のねじめ正一氏からは
「物語を作ることを急がず、糸を手繰り寄せるように考えながら進めていく。(略)身に染み入る丁寧さである。」
と評された、とても繊細で奥行きのある作品でもあります。

 世界観に奥行きを与えるイラストはシライシユウコさん。本文のイラストはタイトルにちなんだスケッチ風のタッチとなっており、その独特のあたたかさが読者を魅了します。​

あらすじ

 小学5年生の紗里奈は、ある出来事がきっかけになって、大好きな絵を描くことをやめてしまった。そして小6の夏休み、亡き母の故郷である町、遠野を訪れる。そこで紗里奈が出会った不思議な風習、「供養絵」とは……。

<作者プロフィール ちばるりこ>

岩手県盛岡市在住。日本福祉大学卒。岩手児童文学の会会員。「ふろむ」同人。本作品で第26回小川未明文学賞大賞を受賞。

<画家プロフィール シライシユウコ>

イラストレーター。挿画を担当した主な作品に『ハーモニー』(伊藤計劃・著/早川書房)、「乙女」シリーズ(折原みと・著/ポプラ社)、「名作転生」シリーズ(学研)など。

商品の紹介

 

●書名:ティーンズ文学館『スケッチブック 供養絵をめぐる物語』
●作:ちばるりこ 
●絵:シライシユウコ
●発行:学研プラス
●発売日:2018年11月30日
●定価:本体1,400円+税

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