東日本大震災を被災したママ・イラストレーターがすべての家族に伝えたい「1日1防災」とは。
『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』
明日のあなたは被災者かもしれない
災害は、今こうしている間におとずれるかもしれない、突然の出来事。それに備えるには、日ごろからのマメな対策が何より重要です。とはいっても、「ただでさえ忙しいのに先のことまでなかなか手が回らない」という人も多いでしょう。まして、子育て中のママならなおさら。身も心も、精一杯の日々をお過ごしかと思います。
本書の著者であるイラストレーターのアベナオミさんも、出版やウェブメディアのイラストなど、数多くの仕事に追われながら小さな子どもを育てる、超多忙ママ。全力投球の毎日を過ごしています。
そんな彼女が心がけているのが、「1日1防災」。備蓄品を買ったり、家具の配置をチェックしたりと、1日に何かひとつでも、防災にまつわることに気を配るのを日課にしているのです。
2011年3月11日、宮城県多賀城市で車を運転中に、彼女は被災者になりました。地震の多い地域で馴れっこのつもりでいましたが、経験したことのない大きな揺れと大津波で、彼女の生活は一変しました。
災害の苦しみは「日々の備え」で最小限に抑えられる!
その後、アベさん家族にとって極限の日々が始まります。幸い家族は皆無事で、家屋にも被害は少なかったのですが、ライフラインや食料を断たれた中で1歳の子どもを育てながら過ごしたあの頃は、まさに戦いであったといいます。
それでも何とか苦境を乗り越え、アベさんは、より強くなった家族の絆を感じながら、毎日を大切に暮らしています。被災生活中はそれまでの防災を怠っていた年月を悔いる毎日でした。そこで震災以降は、毎日少しでも防災を意識することを心がけ、わずかずつでも確実に、次の災害に備えています。
熊本地震にも活かされた“防災ノウハウ”がツイッターで話題に
2016年4月・熊本地震の際には、自身の経験をイラストに込め、被災者に向けて乗り越えるためのノウハウをツイッターで発信、現地の方々を勇気づけました。それらは当地以外でも関心を呼び、なんと36,000超のリツイート数に。この話題は新聞、テレビなどでも取り上げられ、「ママ目線の防災」の大切さを日本中に印象付けました。
本書はそんな稀有な経験をしたイラストレーター、アベナオミさんの防災ノウハウを、コミック、イラストでわかりやすく解説した1冊です。
「無理する防災は続かない」
「家族を救うのは、毎日少しずつの意識」
厳しい日々を実体験し、平穏な毎日の大切さをかみ締める彼女ならではのメッセージは、災害大国・日本に暮らすすべての家族にとって、このうえなく貴重なアドバイスとなりました。
災害は、すべての人にとって決して他人事ではありません。家族のために、自分のために。本書をきっかけに、今日から早速「1日1防災」をはじめてみませんか。
著者紹介
アベ ナオミ
イラストレーター。防災士。宮城県出身、在住。2 児の母。日本ビジネススクール仙台校(現在の日本デザイナー芸術学院仙台校)卒業後、地域情報誌編集部に勤務しながらイラストレーターとして活動を開始。2010 年に漫画家としてデビュー。2011 年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災に取り組む。
商品の紹介
『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』
定価:本体1,200円+税
発売日:2017年2月7日(火)
判型:A5判/144ページ
電子版:あり
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