「高血圧は治らない」という先入観を「ホルモン」をキーワードに打ち砕き、高血圧患者への福音となる最先端メソッド!

『「治せる高血圧」を見逃すな!』

更新日 2020.10.21
公開日 2020.10.16
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この“新説”が4000万人を救う!

『「治せる高血圧」を見逃すな!』書影

高血圧の人のからだのなかで何が起きているのか?

 日本の高血圧人口はおよそ4300万人。適切に血圧をコントロールできている人はそのうちの1200万人ほどで、自覚のない潜在的な患者予備軍も含めると、実に3100万人以上が高血圧について適切な対処ができていないことになります。

 自覚症状がないまま重篤な病態につながることも多く、サイレントキラー(静かなる殺し屋)と呼ばれる恐ろしい病気ですが、なぜか「高血圧は治らない」という声も聞こえてきます。長年、血圧計とにらめっこを続ける人たちにはその思いが強いようです。高血圧は本当に治らないのでしょうか。

 異を唱えるのが本書の著者、内分泌・高血圧の専門医である市原淳弘医師です。

 市原医師は最新の治験データをもとに、改めて高血圧のメカニズムを解析し、ホルモンというキーワードを用いた“新説”で、その疑問を解き明かしていきます。

 ホルモンはごく微量で細胞機能の調整を行う物質ですが、自律神経と連携しながら全身の細胞に作用していきます。現在は100種類以上の存在が明らかになっていますが、血圧の調整においても様々なホルモンの関与がわかってきたのです。

「知っているようでよく知らない高血圧」紙面

高血圧に対する正しい知識を得るためには、そもそも「血圧とは何か」を理解することが大事。本書はそのあたりから、易しく噛み砕いて解説していきます。

高血圧の救世主、注目のキーワードは「ホルモン」!

 高血圧のタイプは2種類。ひとつは患者の約2割とされる「二次性高血圧」。ホルモン分泌の異常や腎臓疾患、薬の副作用など原因がわかっているので、原因を取り除けば治すことができます。一方、約8割は「本態性高血圧」。「本態性」とは症状はあるけれど原因がよくわからない状態のことです。明らかなホルモン異常が見つからないのに、なぜか血圧が上がってしまう場合はすべて「本態性高血圧」ということになります。原因不明で「謎の高血圧」とも言われてきた「本態性高血圧」ですが、こちらのタイプにも関与するホルモンが存在することがわかってきたのです。

 このように「本態性」と「二次性」の両方、つまりすべての高血圧にホルモンが関係しているというわけです。ホルモンの仕組みを解明すること=高血圧を改善させることといえるのです。

 これまでになかった着眼点で病気に対峙することで、なかばあきらめに近い気持ちで高血圧と付き合ってきた人にも、改善、ひいては完治の可能性を見いだせます。これを機会に、多くの方々が正確な知識を手にして、高血圧へのよりよい対処法に出会っていただければ幸いです。

「血圧をコントロールする主なホルモン」紙面

「血圧をコントロールする」といわれるホルモンのうち主なものだけでもこれだけ。こうした情報を治療に反映してくれる専門医を選びたいものです。

【著者紹介】
 著者 市原 淳弘(いちはら あつひろ)

 1988年慶應義塾大学医学部卒業。米国Tulane大学医学部生理学教室講師、慶應義塾大学医学部抗加齢内分泌学講座准教授等を経て、2011年より東京女子医科大学内科学(第二)講座主任教授(現・内分泌内科学講座教授・講座主任 [名称変更])。日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医・指導医、日本高血圧学会認定高血圧専門医・指導医、日本動脈硬化学会専門医・指導医、日本抗加齢医学会専門医、日本腎臓学会専門医・指導医など。専門領域は内分泌疾患全般と高血圧診療、特に難治性高血圧、周産期の血圧管理。フジテレビ「名医のベストアンサー」、テレビ朝日「林修の今でしょ! 講座」、同「たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学」ほかテレビ出演は多数。

商品の紹介

『「治せる高血圧」を見逃すな!』書影
■書名:『「治せる高血圧」を見逃すな!』
■著:市原 淳弘
■発行:学研プラス

■発売日:2020年10月15日
■定価:本体1,200円+税

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