「人生、うまくいっていないときこそ自分主催のイベントや、飲み会、宴会、パーティを開いてみよう」
そんなことを言うと、「こんな人生のどん底のときに、遊んでいる暇はない」と思う人も多いだろう。
「八方美人になるのはごめん」と煩わしい気分になる人もいるし、「無駄でしかない」「自分には合わない」と切り捨てる人すらいる。
しかし「自分主催のイベント」を通じて、あなたは人生の巻き返しのヒントをたくさん得ることができる。仲間を集めて行なうイベントが、人間力を鍛える絶好の学びの場となることを保証する。
自分主催のイベントの成功、不成功は、実はあなたの「人間力」次第だ。
「魅力的な人」が集まったり、集まらなかったりもする。
あるいは盛り上がったり、盛り上がらなかったりもするのである。
人が集まらない。盛り上がりもしない。それは、あなたのこれまでの人生の結果を表す。つまり魅力もないし、心通じ合う友人、知人がいないことも表している。
ただ今、人生のどん底! そして「自分には何もない」と思う人こそ、あるいは自分に自信のない人こそ、この「自分主催のイベント」に挑戦してほしい。
あえて挑戦することによって、あなたに「不足しているもの」がわかる。この不足しているものこそが、あなたの人生の低迷の原因となっている。
10人前後の小さいイベントでかまわない。いわゆる飲み会、あるいは勉強会、ホームパーティなど、何でもいい。
自分主催のイベントは、会社の仕事のようにはうまくいかない。
「楽しそう」あるいは「魅力的な人がきそう」。そのように感じさせることができなければ、人は集まらない。あなた自身が楽しい人でないと人は興味を持ってくれない。
そして、人はみな自分の都合で動くことも知る。
学校や会社では教えてもくれない、評価もしてくれない「人間力」を増強する、いい機会になる。
もう一度、言おう。
あなたの人生がうまくいかないのは、「人間力不足」が原因である。
最初は怖いだろう。うまくいかないイメージしか湧かないかもしれない。
まずは、やってみて失敗し、打ちひしがれながらも、ささやかな達成感を感じるところからスタートする。
そのささやかな達成感がクセになり、そこからあなたの人間力が、本当の意味で鍛え上げられていく。
もちろん、これはやらなくてもいいこと、面倒なことではある。しかし、だからこそ意味がある。人間的成長のための、鍛錬の機会になるのである。
潮凪 洋介 (しおなぎ ようすけ)
エッセイスト・講演家・イベントプロデューサー。株式会社ハートランド代表取締役。早稲田大学卒。「好きなことに挑戦して輝く学校」自由人生塾を主宰。自分らしい生き方の発見と自己実現をサポート。
個人個人に合った「人生づくり」の具体的なアドバイスを日々実施している。
シリーズ累計20万部突破のベストセラー『もう「いい人」になるのはやめなさい!』(KADOKAWA)、『「バカになれる男」の魅力』(三笠書房)、『仕事に殺されないアナザーパラダイスの見つけ方』(フォレスト出版)、『お金に殺されない人が大切にしている40のこと』(総合法令出版)ほか、著書多数。
作品紹介
「逆境」は人生を巻き返すため天が与えてくれた絶好のチャンス。今までの人生を振り返り、新しい自分に生まれ変わるヒント満載!
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