コンサル時代から今日まで一貫して、
私とビジネスを継続している人の特徴は、
仕事が好きな人たちばかりだということである。
「仕事は仕事。プライベートこそ、我が人生」
「お金のために割り切って働いている」
という価値観の人たちもたくさんいたが、全員逃げるように姿を消してしまった。
好き嫌いで仕事をしてきて本当によかったと思うのは、
本物の仕事仲間たちに囲まれているということだ。
私と2度以上仕事をしたことがある人たちは、
揃いも揃って全員が好き嫌いで仕事をしている。
経営はいかなる理由があろうとも儲からなければならないが、
その儲かる状態を幸せなまま継続させるには、
根底に“好き”がなければならない。
なぜなら根底に“好き”があれば、
我慢しなくても努力を継続しやすいからである。
そして根底に“好き”があれば、どんな壁でも突破しようと思えるからである。
だからと言って、本当は仕事が嫌いなのに無理に好きな振りをしてはならない。
無理に好きな振りをしていると、必ずあなたの寿命は縮まるからだ。
あなたの心の中では絶対に嘘をつけないから、
頭と行動のギャップがどんどん拡大して心身が病んでいくのだ。
本当に仕事が好きな人は、1度仕事をするだけですぐにわかるものだ。
仕事に対する愛から溢れる厳しさ、
責任感といったものが細部に至るまで露呈されるし、
間違っても締め切りに遅れることはあり得ない。
好きなことを仕事にしている人たちには、締め切りなどあってないようなもので、
スタートのピストルが鳴った時点で、
とっくにゴールしてコーヒーを飲んでくつろいでいる状態だ。
私はこれまでに原稿を完成させるスピードが速すぎて、
担当編集者に無視された経験がある。
相手は「まさかこんなに早くでき上がるわけがない」と思い込んで、
メールに添付してある原稿を開封せず、誤送信扱いされてしまったのだ。
どんなに頑張ってもこのスピードでは書けない、と一方的に判断されたのだ。
これが、好きなことを仕事にするということだ。
おかげさまで、今ではその編集者とも阿吽(あうん)の呼吸で楽しく仕事を継続している。
(※毎週月曜日、全8回掲載予定です。最終回の次回は、11月28日掲載予定です。)
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!
“直感”を信じて人生を好転させる52の方法
仕事、就活、恋愛、人間関係…20代のカリスマ・千田琢哉が説く、「好き嫌い」という直感を信じて人生を好転させるための極意。
定価:1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 責任感を育てるためには、 好き嫌いで生きること。
- 嫌いなことで成功すると、 寿命を縮める。
- しんどさをしんどいと感じないのが、 好きなことだ。
- 好き嫌いの決断を支えてくれるのは、 あなたの教養だ。
- 好き嫌いで決める人間は、 信頼できる。
- 好きなほうを選んで失敗しても、 あとがある。
- 決断する前に、 もう決まっている。
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