有史以来、どんな時代においても下剋上は存在した。
もとは一商人に過ぎなかった千利休は、茶道を極めることにより、国の政治を左右するほどに出世した。
下層階級出身の豊臣秀吉は、人間洞察力を磨いて天下統一をするまでに出世した。
両者ともに、現状に甘んじず「学び」を極めることによって階級を這い上がったのだ。
福澤諭吉はベスト&ロングセラー『学問のすゝめ』の中でこう述べている。
「生まれつき人に上下はないけれど、勉強しなければ下々になっちゃうのはあなたの自己責任だよ」
現代でもこれは変わらない。
勉強をすることによってしか、格差を超えることはできない。
勉強をすれば、格差を超えることができる。
もちろん、学校の勉強もできないよりはできたほうが絶対にいい。
だが学校の勉強以外にも勉強は無限に存在する。
学校の勉強は本当の勉強の入り口に過ぎない。
学校を卒業してからあなたが誰に強制されるわけでもなく、
勝手に始めてしまうのが、本当の勉強だ。
小説を読みまくると、人間観察の予習と復習ができる。
歴史の勉強をしていくと、人間には行動パターンがあることに気づかされる。
哲学の勉強をしていくと、自分の頭で考える喜びそれ自体を学ぶことができる。
自然科学の勉強をしていくと、人間は生きているのではなく、生かされていることに気づかされる。
あらゆる学問は、すべて人間につながっている。
あなたが寝食を忘れるほどに好きなことを、生涯の勉強の対象にできれば最高だ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を超える本。
心の「格差」を逆転する64のビジョン
ものの見方・考え方を少し変えれば人生は大きく好転します。固定観念を「たった2分」で逆転し、自分を超えるための視点が満載!
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 最後の晩餐で食べたいものを、今夜食べよう。
- 101%やり切ってから次に進むと、奇跡が起こる
- 「これはアカン!」と直感したら、さっさとコースを変更する。
- 格差は、顔で決まる。
- リストラとは、会社から挑戦のチャンスをプレゼントされたということだ。
- カリスマ社長は大抵の場合、左遷された経験がある。
- ピラミッドは、選べる。
- 拗ねると、格差の奴隷になる。