サラリーマンで窓際人生を歩んでいる人や、独立しても赤字続きの人たちをこれまでに数多く観察させてもらった。
その人たちの共通点は、呆れるほどにシンプルなことだった。
余計なひと言が多いのだ。
せっかくいい感じで商談が弾んでいるのに、相手の気分を害するひと言を発してしまう。
せっかくいい感じで相手が自慢話をしているのに、話の腰を折ってしまう。
せっかくいい感じで謝罪できていたのに、調子に乗って相手を激怒させてしまう。
こうして人間関係が途切れていくと、お金の流れも途切れていく。
お金は人が運んでくるから、人間関係を断絶するとお金の流れを堰き止めてしまうことになるからだ。
お金の流れを堰き止めたければ、余計なひと言を連発していればいい。
もしあなたがお金持ちを目指すなら、話し上手になる必要はない。
話下手のままでいいから、余計なひと言を口にしないだけでいい。
サラリーマン社会では、余計なひと言で失脚していくエリートが面白いようにたくさんいた。
急成長中の企業の社長でも、余計なひと言で世論を敵に回す人もいた。
聞き上手に徹しているだけで、最後にライバルたちは一掃されていくのだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
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■ホームページ
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作品紹介
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君の不安を勇気に変える63の言葉
20代のカリスマ・千田琢哉が贈る新感覚エッセイ。自信の種を育て、「本当の自信」を得るための63の方法。
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バックナンバー
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- 好きな人を、 もっと笑顔にする。
- 頭のキレより、 好かれることのほうが大切。
- 金で買える自信があれば、 迷わず買えばいい。
- 大切な人との喧嘩別れは、 成功のリトマス紙になる。
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